プライマリケア漢方 新装版

喜多敏明(著者)

• 販売会社／発売会社: 日本医事新報社
• 発売年月日: 2015/11/01
• JAN: 9784784942626

商品レビュー

2024/04/01

有痛性筋痙攣に芍薬甘草湯。肝硬変に伴うこむら返りは八味地黄丸のほうが優れている。

八味地黄丸の効用＝肝硬変に伴うこむら返り、前立腺肥大、認知症、脳血管障害・高血圧、統合失調症、腰部脊柱管狭窄症、老人性皮膚掻痒症、更年期障害、
夜間頻尿。

八味地黄丸は冷えがあり虚証の場合の鎮痛薬として効く。
牛車腎気丸は、八味地黄丸に牛膝と車前子を加えたもの。うっ血と水滞がある場合に処方。

冷え性の第一選択＝当帰四逆加呉茱萸生姜湯、冷えのぼせが強い＝温経湯、

アレルギー性鼻炎
熱がない＝小青竜湯、これで効果がない場合麻黄附子細辛湯
熱がある＝柴胡桂枝乾姜湯、効果が不十分なら越婢加朮湯
慢性副鼻腔炎がある＝荊芥連ぎょう湯

急性胃腸炎の嘔吐・下痢＝五苓散、または座薬。

異病同治と同病異治＝複数の病気に対して同じ薬、同じ病気に対して異なる薬。

漢方の副作用
甘草＝浮腫、血圧上昇、低カリウム血症、ミオパシー
麻黄＝不眠、動悸、血圧上昇、発汗過多、排尿障害
附子＝下のしびれ、動悸、のぼせ、悪心、不整脈
大黄＝下痢、腹痛
桂皮＝発疹、掻痒、蕁麻疹