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羅生門・偸盗・地獄変・往生絵巻 講談社文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 1971/07/01 |
JAN | 9784061310087 |
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羅生門・偸盗・地獄変・往生絵巻
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■羅生門 因果応報の話。 生きるために悪をはたらけば、自らに悪がかえろうと文句は言えない。 で、あれば何故悪をはたらくのにためらいがいるのか、を問うた一編。 ■鼻 自分より器量がよくないと思っていた女の子が整形して綺麗になったとき、 あなたが感じるのは嘲りか感嘆か嫉妬か。 彼女が平穏に暮らすには、元の自分を知らぬ者と交わるしかない。 さまざまな感情の渦にまきこまれたあと 元の自分に戻って過ごす日々は、 それまで嫌っていた不器量な顔すら愛しく感じさせるのだ。 ■芋粥 分不相応な人生の望みは、ひとつ、人を支える希望である。 その望みを叶えるためにはさまざまな犠牲を強いられる。 もしかするとそれは、そっと箱にしまって叶わないほうが幸せなのかもしれない。 ■袈裟と盛衰 『げに人間のこころこそ 無明の闇も異ならね ただ煩悩の火と燃えて 消ゆるばかりぞ命なる』 自らを蔑む人の中に、人は自分の醜さをみる。 そのとき悔しさと恨みと悲しみで心は凍る。 他人を蔑むにはそれだけの覚悟が必要だ。 ■地獄変 心を打つ作品の裏には、心を打つ出来事がある。 狂の一字がただ、大事を成さしめるのかもしれない。 ■好色 才というのはひとつの欠陥でもある。 才がなければ狂ったかのように完璧を求めることもない。 才がなければ多くを幸せにすることもできないが、多くを傷つけることもない。 恨みを買わずにすむ。 天才の孤独、天才ゆえの不幸の話は世の中にあふれている。 いずれにせよ、常人のほうが常に幸せに近いところにいることは間違いない。 ■藪の中 人の記憶というものはなんとあいまいなことか。 自分に都合の良いようにものごとは捻じ曲がる。 人は記憶に意味づけをするからだ。 望むと望まざるとにかかわらず。 ■六の宮の姫君 生きるうちに極楽も地獄も感じないとすれば、なんて人生だろう。 心を動かすものは、それだけ人間にとって重要だ。 泣いたり笑ったり怒ったりできる自分が愛おしくなる。 そんな物語。
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原作巡礼一作目は芥川龍之介。 本書には羅生門、鼻、芋粥、偸盗、袈裟と盛遠、地獄変、竜、往生絵巻、好色、藪の中、六の宮の姫君、が集録されている。 作品舞台が平安時代なので状況描写を具体的に想像するのは難しかったけど、二つ三つと読んでるうちに文章のどこが本筋か解ってくるので適当に...
原作巡礼一作目は芥川龍之介。 本書には羅生門、鼻、芋粥、偸盗、袈裟と盛遠、地獄変、竜、往生絵巻、好色、藪の中、六の宮の姫君、が集録されている。 作品舞台が平安時代なので状況描写を具体的に想像するのは難しかったけど、二つ三つと読んでるうちに文章のどこが本筋か解ってくるので適当に読み飛ばせるようになった。 代表作ばかりだったからかもしれないが、やっと芥川龍之介も面白いんだなと思えるようになった。 気に入っているのは芋粥と偸盗。 原作巡礼一作目の「藪の中」は正直期待外れだった。 要は見る人によって真実は都合のいいように作り替えられるということがいいたいんだろうけど、絶対的な事実は最後まで提示されなかったのでモヤモヤと踏ん切りのつかないまま物語が終わってしまった。 逆に言えば、僕の「何にでも結末を求めてしまう性格」が原因で、つまらないと切り捨ててしまった作品も沢山あったのかもしれない。
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