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21世紀日本の格差
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2016/01/01 |
JAN | 9784000611152 |
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商品レビュー
3.5
4件のお客様レビュー
20170520〜0606ピケティをやっと読み終えたので、その関連本として。格差論の提唱者ですし。 日本では老々格差が深刻であるとのこと。その対策として、橘木氏は、高齢者を対象にした本格的な生活保護制度を提唱している。中長期的には、国民全員を、公的年金制度に加入させるべきだ、とも...
20170520〜0606ピケティをやっと読み終えたので、その関連本として。格差論の提唱者ですし。 日本では老々格差が深刻であるとのこと。その対策として、橘木氏は、高齢者を対象にした本格的な生活保護制度を提唱している。中長期的には、国民全員を、公的年金制度に加入させるべきだ、とも。では加入者全員が、適切な金額の年金保険料を払うべきだろう。
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ジニ係数=高所得者と低所得者の差の大きさ 貧困率=貧困で苦しむ人の和。所得中位者の半分以下の所得を貧困とする。 ピケティは、富裕者の動向に注目する。 最低賃金の上昇は失業率を高めるか。反論はモノプソニー理論。買い手が少数なら、賃金を上げても雇用の減少はない。 遺産相続、家庭環...
ジニ係数=高所得者と低所得者の差の大きさ 貧困率=貧困で苦しむ人の和。所得中位者の半分以下の所得を貧困とする。 ピケティは、富裕者の動向に注目する。 最低賃金の上昇は失業率を高めるか。反論はモノプソニー理論。買い手が少数なら、賃金を上げても雇用の減少はない。 遺産相続、家庭環境、能力分布などの初期条件がどの程度所得に影響しているか。 累進所得税の貯蓄や投資への影響をどう見るか。 リバタリアニズムの3つの類型 1,ノージック、夜警国家。2,ハイエク、フリードマン、経験的リバタリアニズム、競争の尊重による効率性の追求。3,ブキャナン、公共選択学派、公共部門の非効率性。 リベラリズムの4つの類型 1,功利主義、ミル、ピグーの厚生経済学など、パレード最適配分を重視する。2,ロールズ、セン、ドゥオーキン、自由の尊重と公平、社会で最も恵まれない人の利益を最大にすること。3,生まれながらの不平等にも配慮する。4,ケインズ、ベヴァリッジ、混合経済論(官民並立の経済)、福祉国家論。 経済成長と格差是正はトレードオフか。 スウェーデンと米国、日本を比べると必ずしもトレードオフとはいえないが、そういう傾向は多い。 グレート・ギャツビーカーブ=親の所得格差が次世代の所得格差に連鎖する(教育、遺産など)。世襲資本主義。 ピケティーの資本課税は資本の蓄積に対して悪影響。 資本の蓄積が多いほど経済成長率は高まる=カルドアの分配理論。 金融市場が効率的である必要がある。効率的であればあるほど資本収益率が高まるので、r>gになる可能性が高い。 トリクルダウンは効かない理由=景気循環によって、裾野に広がる前に生産が縮小する。一人勝ちの理論。勝つ人は一人だけなので裾野に広がらない。 格差の存在が経済成長率を低めている。2014年OECD調査。格差があると、低所得者の労働意欲が高まらず、生産性が上がらない。教育投資に対する意欲、インセンティブが少ない。 直接税より間接税のほうが税の中立性が高い(消費を歪めない)。正しい直間比率。消費税の逆進性に対しては軽減税率。 高齢者の資産格差が大きい。年齢を重ねるほど格差が拡大。 高齢者向けの公的扶助制度。不正受給への対策。高齢者なら扶助に抵抗がない。
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格差問題に関わる事項につき、各国で話題になっている学者の著作を例に出して紹介していく本。 ピケティの解説は非常にわかりやすい。あの分厚い本の要点がわかりやすくまとまっている。ただピケティのエリート的出自とか、フランスの学歴社会が高度であるとか、繰り返すのはいらない。学歴社会なのは...
格差問題に関わる事項につき、各国で話題になっている学者の著作を例に出して紹介していく本。 ピケティの解説は非常にわかりやすい。あの分厚い本の要点がわかりやすくまとまっている。ただピケティのエリート的出自とか、フランスの学歴社会が高度であるとか、繰り返すのはいらない。学歴社会なのはどこも同じでしょう。口に出さないだけで、表面化してないだけでどこも一緒。蛇足です。 序盤紹介した世界の格差から、日本の格差の紹介に移り、様々な問題にからむ格差をわかりやすく解説している。非常に読みやすい。
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