レヴァイアサン(56 2015春) 特集 国会という情報学

飯田敬輔(編者), 大西裕(編者)

• 販売会社／発売会社: 木鐸社
• 発売年月日: 2015/04/01
• JAN: 9784833211727

商品レビュー

2015/10/27

これらは8月の末、頼んでおいた比較的綺麗なヘーゲルの『法権利の哲学―あるいは自然的法権利および国家学の基本スケッチ』(未知谷 1991年)が入ったというので、馴染みの古本屋にとりにいったそのおりに、偶然たまたま遭遇した老インテリから全バックナンバーを譲り受けた未知の雑誌です。

その好々爺から語られる店主も交えた文学・政治・哲学・芸術のかなり専門的な話の展開に、こちらはついて行くのがやっとという感じで、自分の浅学非才にほとほと呆れかえる始末でした。

なんとか私が主導権を握った話題といえば、シュールレアリズムとSFと落語とロシア・フォルマリズムと建築くらいなもので、気がついたらあっというまに5時間も経っていました。

興が乗ってきたのをみて途中で気を利かした店主が、本日は閉店しましたの札を出し、おつまみやらブランディーやワインまで振る舞ってくださって、いやがうえにも益々盛り上がってしまったのでした。

それはともかく、ひょんなことから知遇を得て戴いたこの雑誌は1987年創刊の年二回発行されている、どちらかというと私などが普段読まないアカデミックな現代日本政治分析の学術雑誌だということです。

編集スタッフにも見知った顔はなく、知っているといえばただひとり、『再軍備とナショナリズム――保守・リベラル・社会民主主義者の防衛観』（中公新書1988年、後に講談社学術文庫2005年）や『戦後政治と政治学』（東京大学出版会1994年）や『新左翼の遺産――ニューレフトからポストモダンへ』（東京大学出版会2007年）の三冊しか読んだことがありませんが日本政治学の重鎮 大嶽秀夫がいるだけです。

読んだら感想を言いに来なさいと要請されていて、それなりの気にいった感想なら岩波の泉鏡花全集 全29巻を進呈しようとのたまうのでした。

ぜひ所望したいので懸命に読んで模範解答しようと思っています。