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英語学習のメカニズム 第二言語習得研究にもとづく効果的な勉強法
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 大修館書店 |
発売年月日 | 2015/12/09 |
JAN | 9784469245998 |
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英語学習のメカニズム
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「第二言語習得の研究成果をもう少し柔らかくかみ砕き、英語教師のためではなく、英語学習者(とくに大学生)が英語を学ぶにあたって知っておきたい第二言語習得の本」(p.iv)であり、また、これまでは「第二言語習得の『普遍性』を具体化したもの」(同)が多かったが、もっと学習者の「多様性...
「第二言語習得の研究成果をもう少し柔らかくかみ砕き、英語教師のためではなく、英語学習者(とくに大学生)が英語を学ぶにあたって知っておきたい第二言語習得の本」(p.iv)であり、また、これまでは「第二言語習得の『普遍性』を具体化したもの」(同)が多かったが、もっと学習者の「多様性」の方に重点を置いた研究成果を紹介、解説するもの。解説そのものが分かりやすいだけでなく、参考文献やエクササイズも含まれており、勉強になる。主にインプット、アウトプット、動機付け、ストラテジー、学習スタイルといった言語習得に影響を与える要因ごとに、基本から解説されている。 英語教師として生徒に接していると、やはり一斉に同じ指導をしてもその成果にばらつきが出るのは当然で、いくら理想を追求しても、現実には得意な生徒・苦手な生徒に分かれてしまうという中で、「普遍的な原理・原則だけでは説明できない学習者の多様性(diversity)に焦点をあてようとする研究」(p.9)は、とても関心のある事柄だった。さらに、「これまでの研究がいかに普遍性を志向してきたか、ともすれば個人差はノイズとしてみなされてきたか」(同)ということがあるらしく、ここに研究のニッチがあるのか、と思った。 インプットの「関連性」の話で、「自分が『面白い』と思って読んだものは、可もなく不可もなくというものに比べて、インプット率(内容の定着率)が1.15倍に上がる」(p.44)という研究結果が面白かった。意識的に例文に自分やほかの先生の名前を使ったりしてきたが、やっぱりそうやって生徒の記憶の定着を助けてあげることは必要なんだと思った。次にアウトプットの「概念化」→「形式化」→「調音化」のプロセス(p.69)の「熟達化を促す有効な方法の1つ」(p.70)として、「タスク・レペティション」という概念が既にあるというのを知った。 あとは基本的には第二言語習得論の知見を紹介するもので、具体的なタスクや活動を紹介する本ではないが、少し紹介されている部分もあって、"Running Dictation" (p.152)というのは、似たものを教室内のグループワークとしての例は知っているが、思い切ってグランドとかでこれをやったら面白いかもしれないと思った。あと、単語をリストで覚えさせるというのはおれもやっているが、例えばそのリストの語(句)を「できるだけ多く使って、ストーリー性がある1つの物語をペアやグループで協力して作る」(p.103)とか、あるいはもっと単純に制限時間内に覚えている単語をできるだけ多く書き出させるとか、ペアで1人が英語で単語の定義を言い、もう1人がその単語を当てる(p.138)みたいなことをタイムトライアルでやってみる、というのも面白いかもしれないと思った。 あとおれは結構「バランスのとれた指導」をしようとしているが、「多様なスタイルを取り入れた指導は、多くの学習者が平均的に満足できる可能性が高い。ただし、こういった料理(授業)は、個々の素材(学習者)が持つ特性・個性を十分に生かすことができているだろうか。」(p.154)という部分、それから最近のアクティブ・ラーニングの影響を受けて、とにかくグループでやらせればそれっぽく見えて良いというのはあるのかもしれないが、「多くの学習者はグループによる学習を苦手、すなわち、できればこういった形態での学習は避けたいと感じている」(p.146)、「近年、英語の授業ではコミュニケーション能力の育成がこれまで以上に求められ、ペアやグループで実際に英語を使って行う活動が増えている。しかし、こういった活動がより効果を上げるためには、ただ単にペアやグループを作り活動させればよいというわけではなく、事前に学習者同志にゃ教師と学習者が協力して課題に取り組めるようなラポール(相互の信頼関係)作りが大切なことが示唆される。」(p.147)という部分は、よくよく考えないといけないのだと思った。 あとは参考文献が多数紹介されているので、これを手掛かりに第二言語習得論をもっと勉強してみたい。「英語学習動機の減退要因」を研究するというのもあるらしく、興味深い。あとは実際に指導に有益なサイトなどが紹介されているが、特におれもスピーキングは苦手と思っているだけに、アウトプットの教材ソースというのは俺自身にとって参考になった。まずはTOEICのスピーキングテストを受験するための勉強をやってみようかな、とか思った。(17/09/19)
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特にinput processing modelに関する解説が詳しい。 また、著者の研究分野である学習者要因に関する勉強法への示唆も富んでいる。
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自分の英語学習法の改善に役立てるため。 私は英語の学習方法を模索するのが好きなところがあるが、そうやって幅を広げることも学習効果に役立つらしい。 気づきが生まれるレベルの多量のインプットをする/アウトプットの際に、なにができないかに気づける/どんな分野でも、頭ひとつ飛び出るため...
自分の英語学習法の改善に役立てるため。 私は英語の学習方法を模索するのが好きなところがあるが、そうやって幅を広げることも学習効果に役立つらしい。 気づきが生まれるレベルの多量のインプットをする/アウトプットの際に、なにができないかに気づける/どんな分野でも、頭ひとつ飛び出るためには1万時間くらいかかる/日本はかつて植民地化されておらず、英語をつかう必要がなかった→低い英語力に影響か/目標の喪失達+失敗体験の蓄積→動機づけの低下/自分で起こした行動+やる気の出る難度や量+話し合える人の存在→動機の維持しやすさ/学習者は、年齢があがるにつれて、教師の指導スタイルに加えて、人となりも重視する傾向あり/アウトプットができるのは、長期記憶として蓄えられてから/語彙学習方略:単語の使用シーン、接尾辞などの形、コロケーション などあるグループでまとめて覚える/コロケーションにフォークメソッドをつかってみる/学習スタイルを柔軟に拡張→学習成果の向上
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