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光の庭
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光の庭

吉川トリコ(著者)

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光の庭

定価 ¥1,980

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 光文社
発売年月日 2016/02/01
JAN 9784334910778

光の庭

¥550

商品レビュー

3.5

12件のお客様レビュー

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2025/02/22

ジャケ借りしたらその中身とのギャップに戦慄した… 高校の仲良し5人組、卒業後にその内の1人 三千花が残虐な事件に巻き込まれて殺されてしまう それから16年後 ライターになった志津が三千花に何があったのか、旧友と再会して事件を紐解いていく という話 なんかもう、女の暗くて黒い感情...

ジャケ借りしたらその中身とのギャップに戦慄した… 高校の仲良し5人組、卒業後にその内の1人 三千花が残虐な事件に巻き込まれて殺されてしまう それから16年後 ライターになった志津が三千花に何があったのか、旧友と再会して事件を紐解いていく という話 なんかもう、女の暗くて黒い感情が詰まっていた本だった でも程度の差はあれど、どの感情に対しても「分かる…」って思ってしまった 嫉妬と羨望は紙一重だし、潜在的なコンプレックスゆえの見栄も張るし、リターンがないものは無意味というのも頷けるし、こびりつくような寂しさにも覚えがある 三千花が死んだのは自分のせい、という罪の意識をみんなそれぞれ抱えていたけど私は仕方ないんじゃないかと思っちゃった 高校を卒業したての19歳、新しいコミュニティに行けば新しい人間関係の中での生活がメインになって過去のコミュニティの人とは疎遠になるのは普通だと思う 友達よりも恋人を優先しちゃうのもあるあるだし、本にもあった通りお互い様だと。 でも三千花は受験に失敗してバイトを転々としていたから新しいコミュニティで友達ができなくて、ずっと楽しかった高校時代にしがみついて寂しかったんだよなあ 寂しさといえば、三千花以外の登場人物みんなもそれぞれ寂しさを抱えてるんだよね で、それを男や不倫やネット依存や友達への執着で誤魔化そうとするっていう… 寂しさを埋めるものがもっと健全なものだったら良かったのにね

Posted by ブクログ

2022/03/01

あらすじを読んで謎解きものかと思ったが違った。やっぱり吉川トリコが描くのは、女たちの心の深淵だ。 高校時代の仲良し5人組。  「銀チョコラバーズ」とチーム名をつけて、くっつき合って笑い合って「5人揃えば最高で最強」だと信じていた。きっと誰もが経験したことがある、輝きに満ちた怖い...

あらすじを読んで謎解きものかと思ったが違った。やっぱり吉川トリコが描くのは、女たちの心の深淵だ。 高校時代の仲良し5人組。  「銀チョコラバーズ」とチーム名をつけて、くっつき合って笑い合って「5人揃えば最高で最強」だと信じていた。きっと誰もが経験したことがある、輝きに満ちた怖いもの知らずの日々。 卒業から2年後、仲間の一人がバラバラ死体で発見され、彼女の死にそれぞれが罪の意識を抱えながら16年の月日を経て、4人は再会する。 「本当に知りたいことのほとんどを私たちは卒業してから学ぶことになる。多くの場合、その学習には痛みを伴う。時には大きな喪失が要らないおまけのようについてくる。」p156 「どこからが自分でどこからが相手なのかもわからなくなるぐらい同じ温度でひとかたまりになっていたあの春は、もう二度と戻らないのだ」p197 それぞれの道に進む中で、もはや彼女たちは(私たちは)あの時の少女のままではいられない。 けれど、自分が「あの春」からどれくらい遠くまで行けたか、あるいは未だ辿り着けないでいるのか、比較し意識し続けるのは、常に「あの春」を共に過ごした友人たちの存在だ。 「私ね、思うんだけど、友だちって密に連絡をとりあって、ずっとそばにいればいいってもんでもないんじゃないかな。若い時はさびしさに負けてわからなかったけど、いまならわかる。どっかで無事に生きててくれるだけでいいなって。」p290 相手を傷つけ、自分も傷つくような、未熟で剥き出しの人間関係の中で出会ったからこそ、かけがえのない存在。 過去を振り返る作業は、痛みと後悔と身勝手な自己欺瞞とに満ちて、全編通して息苦しい。

Posted by ブクログ

2021/02/16

昔は仲の良かった同級生も月日が経つとともに大きく変化していくよなぁ。 違って当たり前と思っておかないと、数十年経ってから会ったりできないかもしれない。

Posted by ブクログ