総合診療のGノート(3-1 2016-2) Common diseaseのエッセンシャルドラッグ

前野哲博(編者)

• 販売会社／発売会社: 羊土社
• 発売年月日: 2016/02/01
• JAN: 9784758123112

商品レビュー

2016/04/09

エッセンシャルドラッグとは、日常診療でよく遭遇する疾患・病態の薬物療法において使用頻度、効果と副作用、コストなどから”使いこなすべき薬”と考えられるものである（本文より）。今回の特集は降圧薬、血糖降下薬、気管支喘息治療薬、NSAIDS、ステロイド外用薬、抗ヒスタミン薬、抗不安薬、抗うつ薬から、総合診療専門医やプライマリ・ケアに精通した専門医である執筆者たちが敢えてひとつを絞り込み、その根拠（EBMだけではないんですよ、、、）も示すという意欲的な企画である。初学者にとっても、本稿をもとに自分なりのエッセンシャルドラッグを選んで使用経験を重ねることが臨床家としての第一歩になるのではと思う。他にも医療コーナーでは保険医療2035、日本健康会議の提言などを分かりやすく紹介し、新しい小児企画では熱性痙攣患児に対するプライマリ・ケア設定でのダイアップ使用の功罪について”親”目線で対談し紹介されている。良い雑誌だと思う。