メアリー・スーを殺して 幻夢コレクション

アンソロジー(著者), 乙一(著者), 中田永一(著者), 山白朝子(著者), 越前魔太郎(著者), 安達寛高(著者)

• 販売会社／発売会社: 朝日新聞出版
• 発売年月日: 2016/02/01
• JAN: 9784022513106

商品レビュー

2024/08/01

どの作品もちょうどいい長さの中で世界観・人生を描いている。クセがなくてこれといった特徴を感じない文体だがずーっと読んでいたいくらい心地よい。もっとたくさん作品を読みたい作者です。

2024/07/06

乙一さんの名前がある！と思って読んだら、まさかの同一人物アンソロジー！
確かにどの作品の面白さも切なさもぞっとする感じも乙一作品でした。

ミステリーが好きなのでおすすめは「山羊座の友人」ベランダに飛んできた未来の新聞を見て、クラスメイトの自殺を阻止する、という話。友情までいかない僅かな繋がり、どうにもならないやるせない終わり方が印象的でした。

「表題作のメアリースーを殺して」は何ジャンルなんだろう？創作ののために知識をつけて努力する主人公は偉い！

最後の「エヴァマリークロス」は怖いしグロテスクなんだけど、なんというか、気持ち悪いけど綺麗な感じ。ミステリー要素もあり、招待状のマークとある団体のマークが一致する場面はぞわっとしました。

2024/06/10

乙一氏の解説付き短編集。読む前の解説が適度に読みたい気持ちを盛り上げてくれて、とても良い。
私の気に入ったのは
『山羊座の友人』
ファンタジーであり、ミステリーであり、ホラーでもある、感じ。聡い人は展開がわかるのかもしれないけど、私は全然気づかず。
『メアリー・スーを殺して』
青春もの。そういえば、中田永一氏だった。タイトルからは予想できない、なんかいい話です。
『エヴァ・マリー・クロス』
ホラー。寝る前に読んだため、人間楽器のことを思い出して寝れなくなったらどうしよう…と思ったんですが、すぐ寝れた。自分って、図太い。でも、結構、怖い話。