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「法の支配」とは何か 行政法入門 岩波新書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2016/02/01 |
JAN | 9784004315896 |
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「法の支配」とは何か
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商品レビュー
3.3
8件のお客様レビュー
1946年生まれの専門家による行政法入門。英米法に源流を有する「法の支配」が日本国憲法の基礎であるというのがイイタイコトと理解しました。 明治帝国憲法は、「法治国家」が原理であり、日本国憲法は、「法の支配」が原理である。大学のときに、これを学んで以来頭に残っているが、この書に記...
1946年生まれの専門家による行政法入門。英米法に源流を有する「法の支配」が日本国憲法の基礎であるというのがイイタイコトと理解しました。 明治帝国憲法は、「法治国家」が原理であり、日本国憲法は、「法の支配」が原理である。大学のときに、これを学んで以来頭に残っているが、この書に記載されている「憲法が国家をつくる」というのが、近代法の常識、であるというのは大変に示唆的。国家ありきではないのですネ。
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明治憲法の採用した「法治国家」と日本国憲法の採用した「法の支配」とを、欧米においてこれら政治形態がどのように形成されてきたのかを辿る事で比較検討し、現代の政治における運用を見ていく。 段落割りやナンバリングがどうも唐突で不自然に感じられる上、同内容を反復しながら次第に輪郭をはっき...
明治憲法の採用した「法治国家」と日本国憲法の採用した「法の支配」とを、欧米においてこれら政治形態がどのように形成されてきたのかを辿る事で比較検討し、現代の政治における運用を見ていく。 段落割りやナンバリングがどうも唐突で不自然に感じられる上、同内容を反復しながら次第に輪郭をはっきりさせていく書き方は個人的には非常に読み辛かった。
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明治憲法の(形式的)「法治国家」と、日本国憲法の「法の支配」の違いに基づいて、現代の行政法のあるべきかたちについて論じた本です。 明治政府は憲法を制定するにあたってドイツの憲法を参考にしました。しかし、ドイツでは市民社会の成立が遅れたため、上からの近代化を推し進めるために都合の...
明治憲法の(形式的)「法治国家」と、日本国憲法の「法の支配」の違いに基づいて、現代の行政法のあるべきかたちについて論じた本です。 明治政府は憲法を制定するにあたってドイツの憲法を参考にしました。しかし、ドイツでは市民社会の成立が遅れたため、上からの近代化を推し進めるために都合のよい立憲君主制が採用されていました。そこでは、自由で平等で理性をもった尊厳ある存在としての個人を主権者とする、フランス革命の原則を満たしていませんでした。本書は、そうしたドイツ憲法をもとにつくられた明治憲法における「法律の留保」の考えなどの問題点を明確にしています。そのうえで、日本国憲法には英米憲法の原理である「法の支配」の原則が継承されており、明治憲法の原則であった「法治国家」の考えと鋭い対立をなしていると論じられます。 本書の後半では、高橋和之らによって主張された「国民内閣制」しつつ、著者自身の考える「法の支配」の原則に基づいて、社会に生起する公共的問題を処理する仕組みとしての国家の活動を規制するための法律として、行政法をとらえる見方が示されています。 サブタイトルには「行政法入門」とありますが、行政法の中身についての入門的な解説を求める読者のニーズにこたえるような本ではありません。行政法は題材としてとりあげられているような印象があり、むしろ「法の支配」をめぐる著者の主張が提出されている本だったように感じました。
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