社長が代わると、どうして人事制度が変わるのか？

吉岡利之(著者)

• 販売会社／発売会社: 日本生産性本部生産性労働情報センター
• 発売年月日: 2015/12/01
• JAN: 9784883725052

商品レビュー

2016/04/28

社長が変わると経営戦略や経営課題が変わる。それらを浸透させるために人事制度が変わるのである。
人事制度には、等級制度、評価制度、報酬制度があり、これらは三位一体と言えるもので、整合性を持って見直すべきである。
また、人事制度には、能力主義、職務主義といった、２つの類型がある。他にも成果主義、役割主義といったものがあるが、これらは能力主義、職務主義の変形に過ぎない。日本が成果主義の手本にしたと言われるアメリカには、いわゆる成果主義と言われる制度はない。会社業績や個人成果に応じて支給額が変動する業績給や成果給といったものがあるが、成果主義人事制度はない。アメリカの基本は、世界の主流である職務主義である。多くの社員は、成果というより、職務の価値によって報酬水準が決定する。