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幻の東京五輪・万博1940
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 原書房 |
発売年月日 | 2015/12/01 |
JAN | 9784562052738 |
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幻の東京五輪・万博1940
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商品レビュー
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2件のお客様レビュー
2021年、TOKYO2020なるものの開催期間中に読んだ本。 かつて1940年に東京でオリンピック開催が計画され、中止になったもののそれが後の1964年のオリンピックの嚆矢になったということは知っていたけど、実は同じ1940年に札幌での冬季オリンピックも、さらには東京臨海部で万...
2021年、TOKYO2020なるものの開催期間中に読んだ本。 かつて1940年に東京でオリンピック開催が計画され、中止になったもののそれが後の1964年のオリンピックの嚆矢になったということは知っていたけど、実は同じ1940年に札幌での冬季オリンピックも、さらには東京臨海部で万博の開催まで計画されていたとは! 当時のオリンピックが中止になったのって、よくいわれている時局的に厳しくなってきたからというのを素直にそういうもんだろうなと思っていたんだけど、この本を読んだところそれは表向きの言い訳で、実際は楽観性やはったり、準備不足、リサーチ不足で事を進めたあげく行き詰まったいう印象。コロナ禍……もといコロナ下の愚政禍で右往左往しながらオリパラやってる現状に、「いまの政治はダメだ」とか何とか言われるけど、そんなことなくて昔から日本の政治ってダメだったんじゃないのって思っちゃう。それともオリンピックにまつわる何か呪縛でもあるのだろうか。 戦前の一時期ってそんなに暗黒の時代でなく、著者が一連の祭典を「レトロでアナログながらもスーパー・モダンな感覚」(p.278)といっているように、当時の風俗って何やらおしゃれかっこよくて興味があるので、見開きの半分に当時の写真・図やメディア記事を収載しているこの本はとっても面白かった。 いくつかオリンピック・万博秘話的なエピソードも。印象に残ったのは、1940年の万博のチケットは、発売されたものの中止になったことで1946年に20日間だけ(!)払い戻し対応がされたんだけど、払い戻せなかった人たち向けの特例として、1970年の大阪万博で使えたという話。さらに、2005年の「愛・地球博」でも同様の措置があったんだって。著者によれば「粋な計らい」だけど、ちょっと呪縛チックでもある? 一方、これは粋だなと思ったエピソード。1940年のオリンピック準備の際、当時は慣例的に前開催地の人がアドバイザーとしてかかわるものだったようで、そのためにドイツからウェルナー・クリンゲベルクという20代の若者を技術顧問に迎えたんだけど、日本側は内心疎んでいたらしい。でも中止になるや解任され日本を離れた彼が、1964年のオリンピックに特別招待者として日本を再訪していたとか。 原書房の本って、テーマとしては興味をひかれるものがしばしばあるんだけど、なぜか……そこに込められた熱量が自分の興味を上回ってるからかしらん……読了したことがあまりない気がするんだけど、この本はちゃんと最後まで楽しく読めた。文章がページ数の半分だったから食傷しなかったってことかな。著者もその道にすごくのめり込んでいる感じでなく、資料を集めて並べただけといってる(p.278)から、その程度の熱量がいいのかも。
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1940年に東京オリンピック開催が決定していたにも係らず時局逼迫のため中止になっていたことは知っていたが、同時に万国博覧会と冬季オリンピックも計画されていたのは寡聞であった。本著は8年に渡る広範な取材を元その招致から会場選定、ロゴマーク、ポスター、競技場、パビリオンの設計から計画...
1940年に東京オリンピック開催が決定していたにも係らず時局逼迫のため中止になっていたことは知っていたが、同時に万国博覧会と冬季オリンピックも計画されていたのは寡聞であった。本著は8年に渡る広範な取材を元その招致から会場選定、ロゴマーク、ポスター、競技場、パビリオンの設計から計画断念までを豊富な図版と共に著わした貴重な資料。 つい最近聞いたのと同じようなことが80年前にも同じドタバタを演じていたとは!
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