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市民の権利と義務 近代社会思想コレクション12
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市民の権利と義務 近代社会思想コレクション12

マブリ(著者), 川合清隆(訳者)

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市民の権利と義務 近代社会思想コレクション12

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 京都大学学術出版会
発売年月日 2014/05/26
JAN 9784876983919

市民の権利と義務

¥770

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2014/07/24

18世紀フランスの政治思想家マブリの代表作。1758年に執筆された本書は、1789年に公刊され、全国三部会招集を予言した書物として話題になった。それ以降、バブーフがマブリの弟子を自称したように、革命思想、共産主義思想の先駆者として名前が知られていたが、訳者あとがきにも記されている...

18世紀フランスの政治思想家マブリの代表作。1758年に執筆された本書は、1789年に公刊され、全国三部会招集を予言した書物として話題になった。それ以降、バブーフがマブリの弟子を自称したように、革命思想、共産主義思想の先駆者として名前が知られていたが、訳者あとがきにも記されているように、マブリが提示する具体的な「革命」のプログラムはそれほど過激なものではない。マブリは当時の自然法論にならい自然状態の考察から議論を展開しているが、そこで提示される平和で幸福な状態としての自然状態は、すでに失われ取り返すことのできないものとされ、具体的な目標に据えられることはない。むしろマブリは、高等法院ではなく全国三部会の招集こそ、専制を廃し共和政を実現するための方策だと主張する。もちろんここで言われる共和政とは、三部会が立法権を握る(しかも初期目標は立法権の一部を掌握すること!)国制のことであり、国王の存在もまた、ルソーと同様に、立法権に従属する限りで許容される。その点で、マブリをルソーと同様の「共和主義者」と理解することには問題はないだろう。

Posted by ブクログ

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