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「リベラル保守」宣言 新潮文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2015/12/01 |
JAN | 9784101365725 |
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「リベラル保守」宣言
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「リベラル保守」宣言
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商品レビュー
4.3
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保守という用語に対する誤解(復古主義、反動、封建的、家父長的)がこれほどまで定着してしまっているのはなぜだろうか、と考えてみる。 それは、実はそのまま保守の理念の光で明るみになる。どういうことか。理性への過信である。いや、過信どころか、理性以外に人間のよってたつ判断基準などないと...
保守という用語に対する誤解(復古主義、反動、封建的、家父長的)がこれほどまで定着してしまっているのはなぜだろうか、と考えてみる。 それは、実はそのまま保守の理念の光で明るみになる。どういうことか。理性への過信である。いや、過信どころか、理性以外に人間のよってたつ判断基準などないという妄信である。 この妄信は、宇宙は一つの真実のもと、決まった法則で規定されているはずである、という思い込み(この妄信を突いた傑作SFが『三体』)を端に、人間が作る社会も一つの真実(正解)があるという演繹?がもたらしたものではないか。 自分の一日の生活ひとつでさえままならないのに、人間世界を一つの秩序(理念)でまとめることができるはずという信条は、中二病そのものである。 積み上げられてきたものに対する畏敬と疑念のバランス、真っ暗な闇の中で険しい崖沿いの道を歩くような慎重さ、そうした態度をとり続けるしかないのだという諦念。そうした態度には必ずしも知識は必要でないはずだ。
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「戦争を知る世代が持って欲しい良識」 本書で語られる保守は自分の持っていたイメージとは違っている。 理性の完全性を疑い、歴史の検証に耐えた伝統などを重視する態度が保守のおそらく本質で、単なる反左翼の思想ではないようだ。 リベラルと保守は相反する概念だと思っていたが、「自由」と「...
「戦争を知る世代が持って欲しい良識」 本書で語られる保守は自分の持っていたイメージとは違っている。 理性の完全性を疑い、歴史の検証に耐えた伝統などを重視する態度が保守のおそらく本質で、単なる反左翼の思想ではないようだ。 リベラルと保守は相反する概念だと思っていたが、「自由」と「寛容」を重んじるリベラルと保守は親和性が高いようだ。 ある概念はその歴史性を踏まえて認識される必要がある。リベラルと保守は、異なる物を排除しようと血みどろの争いをしてきた歴史の反省に立ち、その歴史を積み重ねてきた。 昔、保守派と目される元作家で都知事を務めた大物政治家が、目をパチクリさせながら「北朝鮮が拉致被害者を返さないのなら超法規的に戦争を仕掛けるべきだ」と仰っていたのを思い出した。彼の態度は恐らく正統な保守ではない。 対して中曽根内閣で官房長官を務めた後藤田正晴先生はどうであったか。自身で戦争を体験した彼はペルシャ湾への自衛隊掃海艇の派遣を身を挺して阻止した。 自分の体験したのと同じ困難を次の世代に感じさせたくないとの思いがあったのだろう。 リベラル保守はともすれば「決められない」とか「スピード感がない」など悪い面もあるが、戦争とか、取り返しのつかない事態の出来を防ぐ力があるのではないかと思った。 併せて読みたい 「SPY×FAMILY」 遠藤達哉
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本当のリベラル、保守とは何なのかよく考えさせられる。なんでもかんでも、右なのか左なのかラベリングすることだけに執着し、思想や立場の本質を忘れがち。
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