ヘルプマン!!(Vol.3) 高齢ドライバー編

くさか里樹(著者)

• 販売会社／発売会社: 朝日新聞出版
• 発売年月日: 2015/12/18
• JAN: 9784023314719

商品レビュー

2024/04/16

Vol.2、Vol.3は高齢者ドライバーについてがテーマ。
車好きの夫に認知症の兆候が見られ振り回される家族。

私自身は車に全く思い入れがないペーパードライバーである。
認知症は75歳以上の、4人に1人がかかるらしい。
他人様の命を奪いかねないのだから、高齢になればさっさと返納してしまえばいいのにと軽く考えていたが、特に団塊世代にとって車はステータスの表れというセリフになるほどと思った。
また地方にお住まいの方だと車なしでの生活は難しいだろう。

75歳以上の講習予備検査でひっかかっても免許は交付され。事故違反があり、かつ、病院で認知症と診断されるまで免許停止にならない、というトンデモシステムに驚いたが、その後の改正道路交通法で講習予備検査で第一分類の認知症疑いがあれば病院で診断を受け、警察に報告が必要になったとあり一先ずホっとした。（無視すれば免許取消。）
しかし第二分類第三分類は事故や違反が起きるまで。今まで通りらしい。

法律でシロクロ線引きする時、どこで区切るのか。ともすれば人権侵害になることも。難しい問題だと思う。

作中の夫は高齢者向けの試乗会に参加して楽しんでいるが、実際は試乗会で車好きが満足できるのかは疑問。
自動運転技術の発展が待たれる。

2022/07/03

高齢者の免許返納問題は認知症かどうかではない…それはそれなりに年を重ねた人なら分かるのではないか。
見えづらくなる、判断力は鈍る、技術は衰える…自信のある人ほどまさか自分が、と思うのだろう。私は運転は好きだけれど自分の衰えは感じている。母のように早めに返納したいとも思っている。でも日々の買い物や通院に支障が出るとなったらどうだろう。施設に入った夫に週二で着替えを届けないといけなかったら。
「返納しろ」ではなく「返納しても困らない社会」を作るのが急務だと思う。

2016/02/11

いつもと違ってあまり面白くなかった。
百太郎が活躍していないからかなぁ？？
高齢者の免許について、作者はどう考えているのかいまいち不明だったと思う。世論は抜きにして、作者の考えが知りたかった。これをテーマにするには作者は未熟だったのかもしれない。もうちょっと考えを詰めてから作品にすべきだったのかも？？