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漢文入門 ちくま学芸文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2015/12/11 |
JAN | 9784480097095 |
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商品レビュー
4.2
8件のお客様レビュー
図書館で借りた。 ちくま学芸文庫の漢文入門。漢文とは何か、から論じていく。漢文は単なる中国の古文ではない。 最近少なくない「漢文って、中国の古文でしょ?日本ですらないんだから、学校で学ぶ必要なくない?意味無いよー」という意見に対する一つの反論を考えることができそうだ。 一般向けの...
図書館で借りた。 ちくま学芸文庫の漢文入門。漢文とは何か、から論じていく。漢文は単なる中国の古文ではない。 最近少なくない「漢文って、中国の古文でしょ?日本ですらないんだから、学校で学ぶ必要なくない?意味無いよー」という意見に対する一つの反論を考えることができそうだ。 一般向けの新書であるので、高校で学ぶ国語の授業とは勝手が違う。違う視点、新しい考えを得ることができた感触だ。 言われてみれば、高校ではレ点などの記号は当たり前のように事前に書かれていた。当たり前のように「漢字には音読みと訓読みがあるよねー」で習ったが、「でも、そもそもそれって何ですか?」というのは言われないと気にしない。 薄い文庫本だが、得た内容は濃かった。
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漢文を理解するための、訓読法を解説した書である。 仕組みをしるための書、漢文を読むためには、言語だけにひたすら試行錯誤するしかない それは古代中国語の原文を、いきなり日本語として理解するための方法であった。 著書は、中国語の秀でた方のようであるが、もともと中国語を知らなければ、...
漢文を理解するための、訓読法を解説した書である。 仕組みをしるための書、漢文を読むためには、言語だけにひたすら試行錯誤するしかない それは古代中国語の原文を、いきなり日本語として理解するための方法であった。 著書は、中国語の秀でた方のようであるが、もともと中国語を知らなければ、もともとの白文に訓読法を用いることはできない。 今も昔も訓読法を用いることは難しいことであると述べています、古典の訓読法はこれまでの経験といっています。 その方法が統一されたのは、ようやく、明治維新の時であったとのべているのがおかしい。 気になったのは、以下です。 ■漢文とは ・漢文とは本来中国語であるものを、日本語でよんでいる。つまり、中国語で書かれた文を中国語では読まずに、いきなり日本語として読んだ時の名称である。 ■漢字と漢語 ・漢字は、表意文字だから1字に1つ意味があるが、2字に結びついて1語をなしているもの、などがある。それを熟語という。 ・実字、つまり名詞に相当するもの、虚字、名詞以外のものがある。そのなかには、日本語として意味があるかないか微妙なものがある。 夫(それ)、惟(これ、ただ)、蓋(けだし)、豈(あに)、安(いずくにか、いずくんぞ) 也(なり)、矣(い)、哉(や、かな)、邪(や、か) 以(もって)、使(しむ)、見(らる)、於(おいて) 而(しかして) 等、訓読では読まない虚字であっても、軽くあつかうのは危険である。 ・漢字には、日本でつくられた和製の漢字、国字がある ■訓読の方法 ・同じ熟語でも日本と、中国で使われ方の違うものもある、意味が通じないものもある、汽車と自動車、農協など ・長い間、日本で読みがかわっているものがある。重箱よみ、湯桶よみ、訓読み、音読み ・漢字の音にも、時代がある。漢音、呉音、唐宋音。同じ漢字でも読みを2つ以上もっているものがあって、当然意味が違う ・中国語の四声を日本語では取り入れることができなかった。だが、同様、日本にもアクセントの違いで意味が異なる語がある。 ・仏教の経文は、呉音でかかれているので、漢音で読むことは仏法の伝統に欠ける 【送りガナ】忽⇒すなわち と呼ばせたい⇒忽チ と、チを送る 【返り点】 レ点 一二点、上下点、甲乙丙、天地人と使っていく 【再読文字】 宜再考⇒宜しく再考すべし 宜しくとすべしが再読 シ宜シク と書く 将 我将上京 われまさに上京先とす 他に、当(まさに~べし)、応(まさに~べし)、須(すべからく~べし)、且(まさに~す)、蓋(なんぞ~ざる)、未(いまだ~ず)、猶(なほ~ごとし)、等 【書き下し文】 白文 ⇒ 返り点をつける ⇒それを日本にしたものが書き下し文 君を思へども見えず滄州に下る また、書き下し文を、確認のために、漢文に戻したものが、復文 ・句読点をつける 区切りを定めるために、句読点を打つ、これを断句という ■訓読の歴史 ・奈良時代から、明治初期までに訓読の苦労の歴史をふりかえる、 万葉仮名から、かな、カナが誕生 ヲコト点など、暗号化していく点図 文選読み 江戸時代の訓読法の改革 目次 まえがき 1 漢文とは何か 2 漢文と漢語 3 訓読の方法 4 訓読の歴史 5 むすび 解説(齊藤希史) ISBN:9784480097095 出版社:筑摩書房 判型:文庫 ページ数:224ページ 定価:1000円(本体) 発行年月日:2015年12月 発売日:2015年12月10日第1刷 発売日:2023年04月20日第7刷
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漢文を読み下すための入門書ではなく、漢文の定義、訓読の方法、訓読の歴史を紐解く。大学入試で漢文は不要では?などの声も聞くが、私達が日頃使っている日本語は、漢文が深く関わっているのだと改めて認識する。
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