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MONKEY(vol.7 2015 FALL/WINTER) 特集古典復活
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | スイッチ・パブリッシング |
発売年月日 | 2015/10/15 |
JAN | 9784884184025 |
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MONKEY(vol.7 2015 FALL/WINTER)
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商品レビュー
4.1
8件のお客様レビュー
創刊号から愛読している「MONKEY」のvol.7はいつもよりページ数も多く、内容も盛りだくさん。特集は「古典復活」。柴田元幸と村上春樹が復刊を希望する海外小説について対談したり、それぞれが短編を訳したり、この4月に始まった新潮社の「村上柴田翻訳堂」の予告編ととらえることもできそ...
創刊号から愛読している「MONKEY」のvol.7はいつもよりページ数も多く、内容も盛りだくさん。特集は「古典復活」。柴田元幸と村上春樹が復刊を希望する海外小説について対談したり、それぞれが短編を訳したり、この4月に始まった新潮社の「村上柴田翻訳堂」の予告編ととらえることもできそうだ。 そして「MONKEY」を手にすると、読みたい作家の数が増えるのはいつものこと。今回は、カーソン・マッカラーズとトーマス・ハーディ。どちらも「村上柴田翻訳堂」で出ているので必読だ。 上述した対談や翻訳のほか、村上春樹へのロングインタビューも掲載。とは言え、インタビュアーがワタシの好みになじまない川上未映子だったので、実はあまり期待をしないで読んだのだが、これがなかなかの読み応え。「MONKEY」で連載されていた『職業としての小説家』(のちに単行本化)の深化編と言えばいちばん近いだろう。 最も印象的だったのは、物語を「くぐらせる」ということ。村上春樹によれば、自我レベル・地上意識レベルでの物語は浅く、一方、一旦無意識の層を「くぐらせて」出てきたマテリアルは一見同じように見えても「倍音の深さが違う」ということらしい。彼の小説の独特な読後感は、ここから来ているのかと腑に落ちた。 かなり次元を落として(笑)例えばコピペで何かレポートを作成しようとした時、一旦「くぐらせて」自分の無意識の層に触れさせてみよう。結果は少し違うものになるのかもしれない。
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春樹好きは読むと良いと思います。 英米文学には疎いのでへーという感じ。 銀河鉄道に胸が熱くなる。
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『職業としての小説家』を補完するまさに『裏村上春樹特集』としての充実の内容。柴田元幸との翻訳に関する対談、川上未映子のインタビュー、スティーヴ・エリクソンの書評、本人のジャック・ロンドン訳まで。 川上未映子のインタビューは、本人の視点から書かれた『職業としての小説家』を他者の視...
『職業としての小説家』を補完するまさに『裏村上春樹特集』としての充実の内容。柴田元幸との翻訳に関する対談、川上未映子のインタビュー、スティーヴ・エリクソンの書評、本人のジャック・ロンドン訳まで。 川上未映子のインタビューは、本人の視点から書かれた『職業としての小説家』を他者の視点から解釈するという作業に成功している。特に、彼のデタッチメントの姿勢は過度なコミットメントの時代(60年代)における一種の姿勢で、能動的にデタッチメントするというコミットメントだったが、今の若者はただリスクを回避するだけ、発言を回避することを正当化するだけのデタッチメントだという川上さんの想いはとてもよく分かる。村上春樹自身も、そろそろ発言する時期に来ていると自身も感じているようだ。 あとはカズオ・イシグロのインタビュー。翻訳されることを意識して書くことがいかに今日必須で大きなテーマであるか、小説家になることがいかに夢見事ではないかという話はすごく深かった。村上春樹もイシグロも、一人称と三人称のテクニックに言及していたのも勉強になった。 とにかく今号は内容たっぷりだった。
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