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佐渡の三人 講談社文庫
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佐渡の三人 講談社文庫

長嶋有(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2015/12/01
JAN 9784062932295

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商品レビュー

3.5

14件のお客様レビュー

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2023/12/25

これ初めて読んだ時にはまだ長嶋有さんが女性って思ったんだよな、その後画像と共に解析してめちゃくちゃ衝撃ショックだった記憶があります。しばらくトラウマになってたんです。漫画評論家でもありコメンテーターの長嶋有さんはとても誠実で逆に好感度しかないから、今更ですが読んでいる。佐渡の三人...

これ初めて読んだ時にはまだ長嶋有さんが女性って思ったんだよな、その後画像と共に解析してめちゃくちゃ衝撃ショックだった記憶があります。しばらくトラウマになってたんです。漫画評論家でもありコメンテーターの長嶋有さんはとても誠実で逆に好感度しかないから、今更ですが読んでいる。佐渡の三人の題名から始まってそれを書いた作家さんが登場人物とか発想力凄すぎ、佐渡の旅が何度も続き、最後は大人数で、でも誰かしら欠けていて、本当面白いから、父親の仕事場も出てこない母親が謎とか、隣のおじさんにリュウ君に、いやあ味のあるって事

Posted by ブクログ

2022/08/25

長嶋有▶佐渡の三人(講談社文庫)2015 自分はエッセイスト、おばあちゃんの指示で隣のおばちゃんのお骨を佐渡の墓に納骨する珍道中。弟とお父さんの三人旅。弟は引きこもりで祖父母の家に住み、祖父母はL 字形に寝たきりになっている。 納骨の話が短編で4話で一冊。テーマというか、納骨...

長嶋有▶佐渡の三人(講談社文庫)2015 自分はエッセイスト、おばあちゃんの指示で隣のおばちゃんのお骨を佐渡の墓に納骨する珍道中。弟とお父さんの三人旅。弟は引きこもりで祖父母の家に住み、祖父母はL 字形に寝たきりになっている。 納骨の話が短編で4話で一冊。テーマというか、納骨があるから読者は登場人物を順次知ることができる。納骨には葬式もつきものだから焼香する日常の人、非日常に突如登場する人。人々の人柄や行動、セリフがおかしい。全くのナンセンスでもない。 そもそも最初から喋り続ける「自分」が男か女かさえわからなかった。僕が知ったのは、…思い出せない。今更、いつ女と知ったか、調べるためにだけ読み返せない。男女をこだわらない風潮が世を支配している(様に見えるのは僕だけ?)が、こんなことにこだわる自分を古いと感じ、公の場で口にするのは無知としなければならないのかと、思った自分がまたあほらしい。 わけのわからない話が続く。いつもなら、すぐにきっぱり読むのをやめるのだけど、やめられない。このままわけもなく浸かっていたい温泉に入ってしまったような。と思う頃、もう薄い文庫本は終わってしまっていた。 長嶋有という作者はけったいな温泉の露天風呂でいつの間にか一緒に浸かっており、視線を合わすこともなく過ごしたような男。聞いてみるとこの温泉は彼の幻想であるらしい。ならば会釈ぐらいしたものを。

Posted by ブクログ

2020/02/11

祖父と祖母、その隣に住む大叔父と大叔母が相次いで亡くなり、孫の道子と家族、親族たちが、それぞれの遺骨をお墓のある佐渡まで納骨に行くというだけの話。 たったそれだけ、3度の納骨という出来事だけでこれだけの作品が描けるのが本当にすごい。 「焦らずたゆまずな」が口癖の祖母・みつこも、...

祖父と祖母、その隣に住む大叔父と大叔母が相次いで亡くなり、孫の道子と家族、親族たちが、それぞれの遺骨をお墓のある佐渡まで納骨に行くというだけの話。 たったそれだけ、3度の納骨という出来事だけでこれだけの作品が描けるのが本当にすごい。 「焦らずたゆまずな」が口癖の祖母・みつこも、ヒネている時期が長かったから友達と会話する自分を「よかったよかった」みたいな目で見られるのが鬱陶しくて平坦を装うひきこもりの弟も、通夜の席で道子たちに「ドストエフスキーは・・・」と文学論をさんざん説諭したあと「・・・なんつって」と締めくくり皆を脱力させるブンガク老人の大叔父も、みんな可愛くて、優しくて、愛おしい。 「坊主の前でBOSEはね~」の箇所では声を上げて笑い、「金銀パールプレゼント~♬」は歌を口ずさみ、トキコが朱鷺子だと気づいたところではじんわり。。 家族の死というともすれば重く、深刻になりがちなテーマを、これほどまで「不謹慎に」笑いに変えて描き、それでいて、人がいなくなるということ、残された者が生きていくことをしみじみと考えさせてくれる作品でした。その後の道子と弟と父の話を是非とも読んでみたいものです。

Posted by ブクログ

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