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戦国のゲルニカ 「大坂夏の陣図屏風」読み解き
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新日本出版社 |
発売年月日 | 2015/11/01 |
JAN | 9784406059480 |
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戦国のゲルニカ
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渡辺武 「戦国のゲルニカ」 重要文化財 「 大坂夏の陣図屏風 」読み解き本。 落城直前の大阪城天守を中心として、右側は戦の勇ましさ、左側は敗れた豊臣方の惨状を描いた鳥瞰図。カラーの全景図を掲載。金雲によりシーンを区切り、物語性を演出している 城中の豊臣秀頼、淀殿は描かれ...
渡辺武 「戦国のゲルニカ」 重要文化財 「 大坂夏の陣図屏風 」読み解き本。 落城直前の大阪城天守を中心として、右側は戦の勇ましさ、左側は敗れた豊臣方の惨状を描いた鳥瞰図。カラーの全景図を掲載。金雲によりシーンを区切り、物語性を演出している 城中の豊臣秀頼、淀殿は描かれていないが、大野治長、真田幸村 に対峙する 徳川家康、徳川秀忠、伊達政宗、黒田長政というオールスターキャストな構図。菊池寛の小説の主人公 松平忠直や 一心寺の酒封じで有名な 本多忠朝も出てる 屏風の注文者は 黒田長政 (黒田官兵衛の子)説を採用。徳川方の中心人物でありながら、徳川兵の残虐さを細かく記録していることになる タイトルのゲルニカは 屏風絵に ピカソ「ゲルニカ」の反戦や告発のメッセージを見出していることを意図。 特に 橋や川における惨状は 戦国時代の狂気さを感じる。徳川兵が 敗走兵や民間人を襲って首取りしたり、掠奪、夜盗、追い剥ぎ、人さらい、婦女暴行など 武士道のかけらもない戦の現実が描かれている 戦国合戦絵屏風集成 第四巻 大坂夏の陣図 第一人者による解説付き。見開き全景図あり。右隻には戦の勇ましさ、左隻には民衆の惨状を描き、対の関係となっている 岡本良一 「この絵は〜元和版のゲルニカであり〜黒田長政が 滅びゆく旧主のために捧げた挽歌である」は、大坂夏の陣図屏風の姿を完璧に捉えた言葉だと思う 目付けポイント *大坂城本丸の櫓〜存在しない櫓をなぜ描いたか *家康の軍装と金扇の馬印〜当日具足をつけていなかったのに、なぜ晴れやかに描いたか *本多忠朝と真田幸村〜東西両軍のスターが勝敗をこえて平等に描かれている 落城寸前の大坂城の目付けポイント *天守は黒壁、黒塗り *鷺の蒔絵、虎の浮き彫り *突き上げ窓から覗く婦人の泣いている表情 大坂城本丸の櫓〜家康が大坂城の西の丸に新規の天守を建てたことが関ヶ原合戦の要因→西の丸天守をな残すためにないはずの櫓を描いた 家康の軍装と金扇の馬印〜家康は当日具足をつけていなかったが、老雄家康の晴れ姿として粉飾した 真田幸村 *四天王寺寺西門の石の鳥居の下、茶臼山を陣取る *赤一色の真田幸村隊 *栗毛馬にまたがる幸村
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初めて大阪城に行った時に見た屏風絵の衝撃。そのリアルさと残酷さに衝撃を受け、大阪夏の陣が歴史で学んだ以上のものであったことを知り衝撃を受けた。その屏風絵の読み解きをした本ということで一読。著者いわく夏の陣は戦国の世に繰り返されてきた戦争の集大成で、将兵同士の戦いだけでなく、非戦闘...
初めて大阪城に行った時に見た屏風絵の衝撃。そのリアルさと残酷さに衝撃を受け、大阪夏の陣が歴史で学んだ以上のものであったことを知り衝撃を受けた。その屏風絵の読み解きをした本ということで一読。著者いわく夏の陣は戦国の世に繰り返されてきた戦争の集大成で、将兵同士の戦いだけでなく、非戦闘員への殺傷、略奪、婦女暴行、人さらい、非戦闘員の戦災避難、家族の死傷、家屋家財の喪失、など、あらゆる場面が生々しく描かれ、死の恐怖、苦しみ、痛み、悲しみ、怒りなど渦巻くこの世の地獄図として描写されているのが屏風絵の最大の特徴と著者はいう。そして徳川の世が長く続いたのは、夏の陣の悲惨な体験から、戦争のない平和な世の中で暮らしたいという武士も庶民も学んだからであり、第二次大戦から学んだこととの共通性を語る。徳川の世は250年続いたが、第二次大戦後は70年余りである。歴史から学び、反戦平和を守り育ててゆくところにこそ、私達の希望があると結んでいる。
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大阪城内で展示されている、大坂夏の陣を描いた屏風絵の解説本。諸説ある作品の来歴や描かれた武将、建物、地形まで詳細な記述があり読み応えがある。力点が置かれているのは両軍が激突する英雄譚もさることながら、タイトルにもあるように戦禍を被る民衆や敗残兵の流亡譚。文字情報では知っていても、...
大阪城内で展示されている、大坂夏の陣を描いた屏風絵の解説本。諸説ある作品の来歴や描かれた武将、建物、地形まで詳細な記述があり読み応えがある。力点が置かれているのは両軍が激突する英雄譚もさることながら、タイトルにもあるように戦禍を被る民衆や敗残兵の流亡譚。文字情報では知っていても、絵で観ると戦場のおそろしさがよりせまってくる。この本を片手に、顔が米粒ほどの大きさで書き込まれているという実物を至近距離でじっくり眺めてみたい。
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