外交(vol.29) 特集 戦後70年の構図 日本外交「生と死」の原点

「外交」編集委員会(編者)

• 販売会社／発売会社: 時事通信社
• 発売年月日: 2015/01/28
• JAN: 9784788713314

商品レビュー

2015/10/07

巻頭カラーでの北岡伸一氏の「戦後70年への私の提言」では限られた文字数の関係もあったかもしれないが序盤から話が飛躍しすぎて非常に話が薄っぺらい。かと思いきや中盤からは対内的、対外的な政策の分析は説得力がある。
しかし結論で「靖国神社代替施設の建設」や「慰安婦に対する女性基金」を設立させるべきとある。
要は中国、南北朝鮮に対する対外政策としてだ。
仮にこの人間が特定アジア諸国に対して何かしらのしがらみがあるのならこの発言もあるのでしょうが、ないならばこういう人間に政策を立てさせてはいけない。
表面的な情報だけで結論に結びつける結論の脆弱さ。
今日に至るまで、妥協案に基づく謝罪、賠償が彼らを満足させなかったのは明白であるのに。
そのような対策をとってしまえば、次はもっと、その次ももっともっとと要求が加速するだけでなんら解決にはならない、それこそが彼らの日本に対する外交政策であえることは明白であるのに。
たまたま先の大戦での日本の敗戦を情報に対する認識の甘さが原因であるという本を読んだが、まさしくこのような人間が当時軍部の中心で作戦を立てていたのだろう。浅薄で、その考えが一国の運命を左右する可能性があるくらいの責任をもって論を展開してこそそのような役職にいて文章を書けるのではないでしょうか。