火星にいった3人の宇宙飛行士

ウンベルト・エーコ(著者), 海都洋子(訳者), エウジェニオ・カルミ

• 販売会社／発売会社: 六耀社
• 発売年月日: 2015/11/01
• JAN: 9784897378206

商品レビュー

2023/07/23

・
遠回りな平和論というか、平和メッセージ。
アメリカとロシアと中国、それぞれがそれぞれにバイアスがかかっていて、コトをややこしくしてるんですね。

いつまで経っても変わらない、業を生きるオトナたちにならないように、こどものうちからこの絵本のような考えに繰り返し触れておける環境や機会をつくっておくことが、わたしたちオトナの役割だなと。

そろそろウクライナの戦争も終わってほしいと、
切に願います。

2018/10/28

【由来】
・エーコの本をそろそろ読もうかと考えてamazonでたまたま。加えて市の図書館、準備中で待ちもゼロだったので。

【期待したもの】
・メドウズのセカヒャクのパロディだったりして

【ノート】
・今月(2016年2月)19日にウンベルト・エーコが逝去した。「薔薇の名前」の映画でしか彼のことは知らないのだけど、たまたまタイミングよく、この絵本を１ヶ月ほど前に読んでいた。実際は、そろそろエーコも読みたいけど難しそうだから絵本からアプローチしてみようと思ったのがきっかけ。

・お話のプロットはタイトルの通り。３人の火星飛行士はアメリカ、ロシア、中国。最初はお互い、半目し合っているが、孤独感の中で連帯していく。そんな彼らの前に火星人が出現し、３人は団結して対峙しようとする、というお話。

・同じ状況下で想起される感情が同じである時、理屈抜きで無条件で通じ合うことができ、それが相互理解を促進するということか。

・絵本というのはサラッと読めてしまうのが曲者と言えば曲者。それにしても．．．何、この絵？(笑)　子供向けの本でこの絵はかなり強烈なインパクトを与えるんじゃないかな。それを狙ってるんだろうけど。

2018/01/25

幼い子供ももちろんだけどある程度成長してから読むとよりはっとさせられる物語。読み終わっても胸に静かに響いている感じ。わかりあうことってできるんだよ、できるはずと思いたくなる‥。アーティスティックな挿絵が意外だけど合っている。