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生物界をつくった微生物
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生物界をつくった微生物

ニコラス・P.マネー(著者), 小川真(訳者)

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生物界をつくった微生物

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 築地書館
発売年月日 2015/11/14
JAN 9784806715030

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商品レビュー

3.5

5件のお客様レビュー

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2024/09/17

まだ読んでいません。けれども理系なのに歴史本ばっかり読んでしまってる僕には久しぶりにあった科学系のワクワク本ですので楽しみです。

Posted by ブクログ

2024/08/06

動物の種類は、100万種以下で、植物はわずか20万種。植物の方が少ないんだというのは驚きだったが、著者が言うには、動物も植物も「取るに足らない」。真核生物の種類は900万種あって、前述の動植物以外に存在するのが本書で取り上げる‟微生物“だというのだ(ネットで調べると、この動物の括...

動物の種類は、100万種以下で、植物はわずか20万種。植物の方が少ないんだというのは驚きだったが、著者が言うには、動物も植物も「取るに足らない」。真核生物の種類は900万種あって、前述の動植物以外に存在するのが本書で取り上げる‟微生物“だというのだ(ネットで調べると、この動物の括り方がサイトによって違う)。そして、その魅力をたっぷりと教えてくれるのが本書である。少し専門的な内容も含むが、じっくり読めば、なんとなくは理解できる。また、微生物の図解がまた面白いが、なんとも不思議な形をしている奴らばかりである。 微生物は地球上の養分循環を牛耳っており、植物や動物の数やその分布を調整している。窒素は大気中で最も多い元素で、あらゆる生物が核酸やタンパク質を作るためにそれを必要としている。地球は微生物が支配していると言っても過言ではないのかもしれない。 我々の体ですら、その外側や血管、泌尿器など、どこを見ても微生物と無関係なところはない。「腸内微生物叢が我々と生死をともにするというのは魅力的なことだが、この両者を分けることは不適当で、我々の生命は互いに切り離すことができないほど結びついているのだ」と著者は言う。共に生き、しかし、滅びた肉体を腐敗させるのも奴らだ。 ― 腸内微生物に関する知識は、少しこのバランスを変化させ始めている。我々が持っている高度な細菌的性質は、私には感情的な感覚の点で意味を持っているように思える。私は自分の朝食が結腸にいる一〇〇兆個もの細菌や古細菌に餌を与え、代わりに彼らが私に短鎖の脂肪酸を食べさせてくれているという意外な新事実に感動している。私が微生物を培養しているのと同様、微生物は私を飼育し、細菌が私の生理的・精神的満足感を整え、さらに私の心臓が酸素を取りこんだ血液を腸管に送るのを止めるや否や、内側から外へと私を食べるように、微生物がプログラミングされているというのは、なんとスリリングなことだろう。 ― 細菌や古細菌は土の中で生きるために、エネルギー源としてさまざまなものを使っている。太陽光がシアノバクテリアの光合成を促し、電子が水から分かれるときに酸素が放出される。また光合成は、硫化水薬や硫黄などの物質から電子を取り出す紅色細菌や緑色細菌によって、無酸素状態でも行なわれている。古細菌はこの方法では光合成を行なわないが、あるものは人間の網膜にあるロドプシンに似たバクテリオロドプシンというタンパク質を使い、太陽光を補助的なエネルギー源として利用している。水素ガスはごくありふれた燃料だが、ほかの細菌は硫黄(硫酸を作る)や鉄イオン、アンモニア、亜酸などを酸化する。従属栄養性の細菌や古細菌はほかの生物から栄養を摂取し、時にその餌と協調関係を保ったり、寄生したりしながら、あらゆる種類の土壌生物の遺体の分解に携わっている。多くの原核生物は分解に酸素を必要とするが、あるものは酸素がない場合は醗酵で間に合わせている。メチロトローフという細菌のグループは複雑な物質の分解を避けて、メタンやメタノール、酸塩など、単純な有機物を食べている。 協調したり寄生したり、生物の循環に作用しながら、この星の「調整役」として活躍する微生物。また、面白い世界に触れる事ができた。

Posted by ブクログ

2024/01/27

生物学、科学、厳密性が問われる。 各章の書き出しは具体的な記述ではなく、 情景やイメージの表現から入る。 書き出しが詩的表現から入り、具体的な例に導いていく。 一見、関係ない題材から問題の核心に迫っていく。 動物や植物はあくまでも、 生物界を構築する上でほんの一部分であり、 ...

生物学、科学、厳密性が問われる。 各章の書き出しは具体的な記述ではなく、 情景やイメージの表現から入る。 書き出しが詩的表現から入り、具体的な例に導いていく。 一見、関係ない題材から問題の核心に迫っていく。 動物や植物はあくまでも、 生物界を構築する上でほんの一部分であり、 微生物こそが生物界を構築する主役であると著者は説く。 厳密さが求められる科学の世界とは裏腹に、 著者の語り口はまるで、 詩を読んでいくかの如く軽快な語り口で読者をいざなうも、 最終的には広くそして、深く生物学の大きな世界へいざなってくれる。 例えば、 本書の序章は以下の文から始まる。 《さて、今回は「動物や植物は生物全体の中で最も小さなグループだ」という、 ちょっと風変わりな見方で話を進めてみよう。 この一見突飛な考え方をわかりやすくするには、 たとえ話が役に立つかもしれない。それは亡くなった家主がつけていたカツラのことなのだ。》P1 「動物や植物は生物全体の中で最も小さなグループだ」という主張は分かるのだが、 たとえ話が「亡くなった家主がつけていたカツラ」のことだと言われても、 それが何につながっているのだろうか?見当もつかない。 その後、以下のように文章は展開していく。 《カツラだけからランディーのことをわかろうとするのは馬鹿げている。 その通期のよい鳥の巣のようなカツラをいくら調べても、誰も彼が先の大戦の英雄で、 裸のパラグライダー乗りとして有名だったことなどわかりもしない。 同じような見当違いのとらえ方が、現代生物学の弱点にもなっているのだ。》P1 「家主のカツラ」の例えが一転して、いつの間にか現代生物学の弱点という壮大なテーマに発展している。 人類や植物はあくまでも進化の上では後発のグループ群であって、 著者が言う所の「部屋の中のアメーバ」が生物学における本来の主役にも関わらず、 忘れられているか、ほとんど無視されている事を著者は嘆く。 軽妙な語り口も本書の魅力の一つだが、 やはり科学書である以上、科学的厳密性、 生物界についての深い洞察についても触れずにはいられない。 例えば、「クリプトモナス」というのは、入れ子人形の如く、 多くの生物が融合してできた複雑な構造の生物の例として取り上げられているが、 それだけではない更に秘密の部分を持っていると著者は述べている。 《しかし、クリプトモナスという人形には、まだ多くの中身がある。 葉緑隊体はミトコンドリア同様、否定の余地がない細菌起源で、真ん中に細菌の染色体を持っている。 これがゲノムⅢである。 植物細胞はどれも同じ光合成のための細菌小器官を持っているのだから、 この藻類と同じ三つのゲノム複合体を持っていることになる。 クリフトモスにはもう一つのゲノム、ゲノムⅣがあって、 それは緑葉体の周りを包んでいる複層幕の間にはさまれている。 ゲノムⅣはそれ自身の膜の中におさまっており、 ヌクレオモルフ(訳注:二次共生起源の色素体で共生したものの核が残存した構造)と呼ばれ、 五〇〇ほどの遺伝子をコードしている三つの染色体を小型化した核である。》P23 微生物の世界はかくも複雑で、かつその世界観は大きく、そしてまた深い。 その厳密さ、複雑さゆえに、最初のハードルを高く感じがちだが、 本著はその入り口のハードルを軽妙な語り口で下げて、 徐々にその深い世界への橋渡しをしてくれる。 科学的、厳密性と、詩的、軽妙な筆致が見事に融合した傑作だと思う

Posted by ブクログ

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