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ティモシー・アーチャーの転生 〔新訳版〕 ハヤカワ文庫SF
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 早川書房 |
発売年月日 | 2015/11/01 |
JAN | 9784150120405 |
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ティモシー・アーチャーの転生 〔新訳版〕
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ティモシー・アーチャーの転生 〔新訳版〕
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商品レビュー
3.6
9件のお客様レビュー
「ティモシー・アーチャーの転生」 ディックのヴァリス3部作の最後。そしてディックの遺作とされている作品。 個人的にはすばらしい作品だと思う。模造品について書いてきたディックが、その一番深いところにたどりついた。 生きるための軸となっていたもの、たとえば信仰が揺さぶられたとき...
「ティモシー・アーチャーの転生」 ディックのヴァリス3部作の最後。そしてディックの遺作とされている作品。 個人的にはすばらしい作品だと思う。模造品について書いてきたディックが、その一番深いところにたどりついた。 生きるための軸となっていたもの、たとえば信仰が揺さぶられたとき、人はどうなるのだろう。という問い。ヴァリス同様、大量の情報におぼれる人々。今回は情報が大量だからではなく、大量の情報の中から、アイデンティティを崩壊させる「真実」を発見してしまう。自分の存在が否定された人間の物語。 ディックはここまで辿りついたか、という感動を覚えた。純文学の作家を目指していて、でも金のためにSFを書かざるをえなかったディックが、最後は純文学を書いていた。しかもみんなが知っている彼のSF小説を深化させた形で。これがすばらしい。 この偽物だらけの世界で、ディックは本物の作家だったなあ。
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〈ヴァリス〉三部作の第三弾。 とはいえ、前二作とのストーリー上のつながりはなく、共通するのはそのテーマ性。これまでに引きずってきた神学談義や神秘体験などのオカルト妄想に決着をつけた作品である。 小賢しいが常識的な感覚を持ったインテリ女性の一人称による語りが、「そっち系の話を信じる...
〈ヴァリス〉三部作の第三弾。 とはいえ、前二作とのストーリー上のつながりはなく、共通するのはそのテーマ性。これまでに引きずってきた神学談義や神秘体験などのオカルト妄想に決着をつけた作品である。 小賢しいが常識的な感覚を持ったインテリ女性の一人称による語りが、「そっち系の話を信じる人」の実態を暴き出す。 形而上学的な論議など役に立たない、地に足をつけて現実を直視せよ、即物的、具体的な行動に幸せはある、というような話になってしまうが、ある意味で過去作を否定することで前に進もうとしたディック最晩年の決意が汲み取れる。 読み方によってはどっちにも解釈できるのでは?と思える書き方がされているのがタイトル。アレが実際どうなのかは、読者にゆだねられているのかもしれないが、三部作の最後にして、確かな前向きさを感じる結末なのが救いだ。
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ヴァリス3部作の最終作。 ディックの遺作となった作品。 内容は普通の小説。 なので面白くない。 ディックの面白さはSF作家だからこそ。 普通の小説を書いても、出来はあまりよくないようである。
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