ふらちな刑事さん EDGE C

日野雄飛(著者)

• 販売会社／発売会社: 茜新社
• 発売年月日: 2015/11/27
• JAN: 9784863495395

商品レビュー

2017/04/07

CPもストーリーもキャラもエロも全てが好みだ…すごい…。つかみどころのない受けに人間くさい攻めが振り回されてるうちに気づいたら救われてるみたいなのが最高。あと、善悪ってなんだろうっていうところを現実に即して描こうとしてるのはすごい。

2016/05/11

ふらちだった刑事さん！インモラル！だけど隠された部分が純情でちょっとキュンとした。西田の描き下ろしもキュンとした。西田…。

2016/02/05

▼あらすじ
刑事の岳田逸生(たけだ いっせい)は、暴力団の組織を壊滅させるために、ヤクザの伊志井卓(いしい すぐる)から身体と引き換えに内部情報を受け取っている。
「恋人や特別な人を作らない」というポリシーを持つ岳田が、伊志井の情夫になった理由はーー。
著者初のBLコミックス、満を持していよいよ登場! !

＊＊＊

これはなかなか…思ってたよりもかなり読み応えのある内容でした。
ただ、正直に申しますと、読み始めは「ヤバイ、全く萌えないかも…」と思っていました。刑事の方が受けだという事は承知していたものの、予想以上にCPが受け付けられなくて、今回は駄目なやつかもしれないと一瞬、心が離れかけたのですが、読み進めて行く内に目が離せなくなって気が付いたら楽しんでいる自分がいました…自分でも吃驚です(笑)

まぁ、CPはあまり好みではなかったのでそこまで萌えはしなかったのですが、とにかく受けが訳分かんな過ぎて逆に惹かれてしまいました(笑)
正義漢かと思いきや、そうでもなくて、それで本当に刑事かよ…って思うくらい凄く冷めてる部分もあったり、恋愛部分に関しても良い雰囲気になったかと思いきや、次にはもうドライな感じになったりと、攻めは勿論、読者である此方も最後まで振り回されっぱなしでした…(笑)
つかみ所が無いにも程があって、次にどういう行動を取るのか全く予想出来ないんですよね。でも、そこが逆に面白かったというか。

作中、何度も「何がしたいんだこいつは…！」とやきもきしたのですが、あとがきで“言ってる事とやってる事と思ってる事と自覚してない本音の感情がちぐはぐしてる感じが描きたかった”と書かれていてやられた、と思いました。作者さんはその辺が上手く描けてるか心配しているようですが、見事に、というかちょっとやり過ぎなほど上手く描けていると思います。完全に踊らされましたね…(笑)

因みに内容は結構ハードで、攻めも受けもレイプされます。
受けは薬物使われた上での輪姦というハードっぷりなので駄目な人は駄目かもしれません。私も本来なら地雷の筈なんですが、受けの方はマワされてもお清めセックス必要無いんじゃない？ってくらい何のダメージも受けていないので後味は意外にも悪くありません。
ていうかこの時の受けの精神が強靭過ぎて、格好良く見えました(笑)
本当にダイヤモンドみたいな男だな、と。
最後はすっかりビッチになっていて笑いましたが、無事ハッピーエンドに落ち着いて良かったです。

…そういえば、番外編の『西田の恋』。色んな意味で衝撃的な内容でした(笑)