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グアンタナモ収容所 地獄からの手記
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
発売年月日 | 2015/11/01 |
JAN | 9784309226439 |
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グアンタナモ収容所 地獄からの手記
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商品レビュー
4.3
4件のお客様レビュー
『愛を知ったのは処刑に駆り立てられる日々の後だった』つながりで。これらを踏まえて、映画『ゼロ・ダーク・サーティ』観直すべきか…。
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世界唯一の大国は、世界一臆病な国でもある。9.11アメリカ同時 多発テロ以降、「アメリカの正義」を振り回し続けるアメリカに対し、 そんな風に思っていた。 本書はそんな私の想いを裏付けるに十分だった。著者はモーリタ ニア人。身に覚えのない容疑でモーリタニア当局に身柄を拘束...
世界唯一の大国は、世界一臆病な国でもある。9.11アメリカ同時 多発テロ以降、「アメリカの正義」を振り回し続けるアメリカに対し、 そんな風に思っていた。 本書はそんな私の想いを裏付けるに十分だった。著者はモーリタ ニア人。身に覚えのない容疑でモーリタニア当局に身柄を拘束され、 あれよあれよという間にキューバのアメリカ軍基地内に設けられて いるグアンタナモ収容所へ移送された。 その収容所内で自身の身に起きたことを書き留めた手記である。 読みやすい作品ではない。アメリカ軍の検閲を受けているので、 看守や尋問官等の固有名詞、アメリカ側に都合の悪い箇所は すべて黒塗りになっている。約4ページに渡り、すべてが黒塗り なんてところもある。 それでも、グアンタナモ収容所に拘束されている人々の身に起き ている異常さは伝わる。ありもしない容疑を自白しろと迫る尋問官、 自白を引き出すために使われる嘘やでっち上げ、当然のように 行われている拷問の数々。 著者が接した看守や尋問官のなかにも少しは人間味のある人物も いるのが救いではあるが、多くのアメリカ側の人間は世界は「アメリ カ白人は優れている。それ以外は人間ではない」とでも思っている ようだ。 著者がテロリストとして疑われる唯一の根拠は、2度にわたるアフガニ スタンへの渡航だ。だが、時は東西冷戦の時代であり、ソ連がアフガ ニスタンへ侵攻していた時代でもある。 アフガニスタンで共産主義者と闘うのは、ムスリムにとっての正義で あったばかりではなく、アメリカにとっても正義だったはずなのに。 理不尽との言葉だけは言い表せない行為が、隔離された場所で平然 と行われているのだ。人道だとか、人権だとか、人間としての尊厳だと か、そんなものは端からないも同然だ。 これが臆病な大国の「テロとの闘い」なのだ。だが、その「テロとの闘い」 自体がアメリカを憎む芽を育んでいやしないか?と私などは思ってしま のだけれどね。 著者の弁護団が申請していた人身保護請求は通ったものの、本書発行 の2015年時点でも著者はグアンタナモ収容所から解放されてはいない。 その時点で既に13年もアメリカ軍により不当に拘束されているのだが、 現在も継続中であるのなら、拘束期間は15年に及ぶこととなる。 過酷な環境に置かれながらもユーモアを忘れず、自分の身に起きた ことを冷静に綴っている著者の知性に敬意を。そして、一刻も早く 故郷モーリタニアの家族の元に戻れるよう祈るしかない。 ただし、アメリカの独りよがりな正義に奪われた時間は戻って来ないの だけれどね。
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911以降テロリストとして拘束された著者が、その実体験をつづる。 モーリタニアの自宅から、米国の要請によりモーリタニア政府に拘束され、その後ヨルダンを経て悪名高きゲアンタナモ収容所に収容され、現在も収監されている。 肉体的・精神的・性的拷問を受けながらも、自己を保ちひたすらアッ...
911以降テロリストとして拘束された著者が、その実体験をつづる。 モーリタニアの自宅から、米国の要請によりモーリタニア政府に拘束され、その後ヨルダンを経て悪名高きゲアンタナモ収容所に収容され、現在も収監されている。 肉体的・精神的・性的拷問を受けながらも、自己を保ちひたすらアッラーの神に祈り、無実が証明され解放される日を信じている。 赤十字に見つからないよう、ひたすら彼の存在を隠す米軍。赤十字と面会できても、報復が怖く現状を語れない収監者。ただ、家族に連絡を取ることだけを頼む。 民主主義の国アメリカを信じ、不条理からの脱出を信じる。収監されるものと、収監者を見張るものとの交流。現実とは思えないことだらけで、フィクションかと思ってしまう。 そして、墨塗りだらけとはいえ、手記が世界的に出版されることと、まだ収監されていることへの違和感。 まさに小説より奇なり、なのだ。 読み終わるまでがつらかった。
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