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愛の顛末 純愛とスキャンダルの文学史
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2015/11/13 |
JAN | 9784163903606 |
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商品レビュー
3.9
8件のお客様レビュー
梯久美子さんの「この父ありて」で、作者の「目」に感服してので、他の本も読んでみた。 後半になるにつれて、作品を読んだことのない人が次々と登場するので、記憶に残りにくいのがとても残念。(自分の浅学のせいなのだが) こんな文学者がいたのだ、という驚きと発掘してくれた作者にやはり感服。...
梯久美子さんの「この父ありて」で、作者の「目」に感服してので、他の本も読んでみた。 後半になるにつれて、作品を読んだことのない人が次々と登場するので、記憶に残りにくいのがとても残念。(自分の浅学のせいなのだが) こんな文学者がいたのだ、という驚きと発掘してくれた作者にやはり感服。 一番印象に残ったのは、寺田寅彦の3番目の妻「志ん」だった。この時代にこの奔放な生き方。この人はかなり深いところを生きたのではないかと思わせる。寅彦が負けているところが微笑ましい。こんなふうに、世に出た夫の陰で豊かで才能ある妻たちが確実に生きてきたのだなあと、その存在にしみじみする。 最後に登場する吉野せいは、夫なき後、76歳にして、その才能を世に知らしめた、「間に合った」女性。この人を最後に登場させるなんて、梯久美子さん、ホントにいいです。
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1961年生まれ、梯久美子さんの「愛の顛末(純愛とスキャンダルの文学史)」、2015.11発行です。「小説を書くというのは、日本橋のまん中で、素っ裸で仰向けに寝るようなものだ」とは、太宰治の言葉だそうです。本書は、小林多喜二、三浦綾子、中島敦、梶井基次郎など12人の作家について、...
1961年生まれ、梯久美子さんの「愛の顛末(純愛とスキャンダルの文学史)」、2015.11発行です。「小説を書くというのは、日本橋のまん中で、素っ裸で仰向けに寝るようなものだ」とは、太宰治の言葉だそうです。本書は、小林多喜二、三浦綾子、中島敦、梶井基次郎など12人の作家について、文字通り、いのちをかけた真剣ないきざまを綴ったものです。
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大好きな梯さんの本。 今回は愛をテーマにした文学史。 最初の小林多喜二さんからもう心をつかまれる。 多喜二さんもお母さんも、本当に優しくていい人だったんだなあ。 あんな形で殺されなきゃいけなかったなんて、ホントに残念。 三浦綾子さんの「氷点」は、学生時代に夢中になって読み、友...
大好きな梯さんの本。 今回は愛をテーマにした文学史。 最初の小林多喜二さんからもう心をつかまれる。 多喜二さんもお母さんも、本当に優しくていい人だったんだなあ。 あんな形で殺されなきゃいけなかったなんて、ホントに残念。 三浦綾子さんの「氷点」は、学生時代に夢中になって読み、友達と卒業旅行で冬の北海道に行った時も、「旭川は外せないよね!」と外国樹種見本林にわざわざ行ったほど。 タクシーの運転手さんに「なんであんなとこ行くの?」と不思議がられたなあ。 記念文学館は、その当時はまだなかったなあ……。 原民喜さんはお名前は知っていたけど、どんなものを書いた人なのかとか全然知りませんでした。 これを読んで、シャイというか神経過敏な性格も含めて興味が出てきました。
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