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鳥 アジア文学館
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鳥 アジア文学館

オ・ジョンヒ(著者), 文茶影(訳者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 段々社
発売年月日 2015/11/01
JAN 9784434210297

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商品レビュー

2.3

3件のお客様レビュー

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2021/02/22

人間は、幼少の頃に見た 平穏、喜び、哀しみ、憤り… 数え切れない言動や行動から人格を形成していく。 それは、仏教上の 正道への一歩であり、邪道への一歩でもある。 時代設定が1980年代の為、現代はまだ改善されているといっても、それは氷山の一角で、現在も劣悪な環境での生活を余儀...

人間は、幼少の頃に見た 平穏、喜び、哀しみ、憤り… 数え切れない言動や行動から人格を形成していく。 それは、仏教上の 正道への一歩であり、邪道への一歩でもある。 時代設定が1980年代の為、現代はまだ改善されているといっても、それは氷山の一角で、現在も劣悪な環境での生活を余儀なくされている子供達が実在しているのが現状だ。 主人公への周囲の当たりは大前提として、特に犬に関する描写が残虐で、実際に韓国では行われていたと知っていても とても受け入れがたく、作家の腕のよさ故に気分が悪くなってしまった… ただ、それほど感情移入させられる言葉を紡ぐ作家さんに出会えたことに感謝して、他の著作も読んでみようかと。

Posted by ブクログ

2021/01/18

苦手なタイプの話。終始陰鬱。読んでいると具合が悪くなる。この感じ、村上龍の限りなく透明に近いブルーを読んだ時に近い。

Posted by ブクログ

2016/01/17

親にネグレクトされた幼い姉弟を徹底的に姉視点で描いた韓国の小説。 詩的な文章のおかげで雰囲気は幻想小説。 設定は『誰も知らない』http://booklog.jp/item/1/B0002PPXQYに似てる。 でもお姉ちゃんと弟だから、かなしさの質が違う。 子供のかわいくなさが...

親にネグレクトされた幼い姉弟を徹底的に姉視点で描いた韓国の小説。 詩的な文章のおかげで雰囲気は幻想小説。 設定は『誰も知らない』http://booklog.jp/item/1/B0002PPXQYに似てる。 でもお姉ちゃんと弟だから、かなしさの質が違う。 子供のかわいくなさがリアル。 こんな子供が近くにいたら不気味だろうしきっと嫌悪する。 だけどそれは子供が生き延びるためのあたりまえな歪み方で、だからそれが悲しい。 ないがしろにされる子供たちは、予言の自己成就みたいに、言われた通り素直にひねくれていく。 『花をうめる』の中にあった話http://booklog.jp/quote/516472を思い出した。 周囲の大人たちのやさしくなさもリアル。 「暗闇を追い払ってくれる誰か」のいない大人たちは、子供を暗闇から守ってあげる余裕をもたない。 できる範囲の支援は大切だけど、「力になるよ」といいながらできる範囲でしか助けてくれない人を信じるのは無理だよな、と、大人に助けを求めるという発想のなかった子供のころを思い出した。 いつ手を引っ込めるかわからない人の手をつかむなんてできない。 はじめから不誠実な顔で、案外きちんと面倒をみてくれた若い女のひとが一番好き。 ここから先は無理って先に言ってくれたほうが信用できる。 これの直前に『テロリストの息子』http://booklog.jp/users/melancholidea/archives/1/4255008957を読んだ。 つい比較して、希望のあるノンフィクションよりも救いのないフィクションをリアルに感じてしまったのが悲しい。 完全にフィクションとして読みたかったのに、あとがきの解説をよんだらトリイ・ヘイデンとシーラhttp://booklog.jp/item/1/4152080329を連想してしまってちょっと萎えた。 すくってやる側の認識と半端にかかわられた側の認識にはズレがあることもあるから。 この本のなかの相談オモニの書き方は救いがなくて好きだけど、これが贖罪なら違うと思う。 文章はきれい。だけど、意訳すぎるのか直訳なのか、イメージが違うような気がする部分がちょこちょこある。 たとえば「漫画喫茶」。2016年に日本語でこれを読んでいる私にとっての「漫画喫茶」と、90年代半ばとおぼしき韓国が舞台のこの物語の中の「漫画喫茶」は違う場所なんじゃないかな。 読んだらなんとなく頭の中を相対性理論の『小学館』が流れた。 たぶん李さんの鳥のせい。 “今日から三週間 目覚めちゃダメだよBABY”

Posted by ブクログ

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