めちゃくちゃこわい99話 怪談バス あの世行き

現代怪談研究会(編者), 森のくじら

• 販売会社／発売会社: 大泉書店
• 発売年月日: 2015/11/01
• JAN: 9784278085310

商品レビュー

2024/10/06

ある日、奇妙なバスに乗り込んでしまった。なぜ乗っているのか、どこから乗ったのかも思い出せない。運転手さんも不気味だし、行き先もあの世だって言うんだ。他にも同じような乗客がいるけど、僕たちはどうなっちゃうんだろう。

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児童向けの怪談集。児童書だとおもって気軽に読み始めたが、なかなか怖かった。運悪く怪談バスに乗り込んでしまった13人の少年少女たち。彼らは何故自分がここにいるのかもわからないまま、不気味な運転手の運転するバスに不安な面持ちでゆられていく。そして、各停留所で降車させられ、その先で恐怖の記録を読み自分たちも一部となっていくというものだった。 この子供たちが読んでいる怪談話とその間に挟み込まれる彼らが実際に体験する羽目になってしまった怪奇現象　の両方が怖い。児童書なので表現が若干マイルド？な感じだが、その情景を脳裏に浮かべると割と痛そうでグロいしエグイ。想像力が豊かな子が読むと結構きつそうな話が多く、ちょっと容赦ないなと感じた。全体的にバッドエンド多めなのも要因の一つかも。
怪談バスはあの世行きとなっているので乗車した子どもたちはすでに亡くなっているのか、それともこのバスに誘い出されたせいでそうなってしまったのかわからないが、この容赦ない恐怖にさらされた最期はあんまりでは……と同情してしまった。