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天国と地獄 死後の世界と北方ルネサンス 美術っておもしろい!3
定価 ¥1,760
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 彩流社 |
発売年月日 | 2015/10/26 |
JAN | 9784779124174 |
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天国と地獄
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商品レビュー
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死後の世界と北方ルネサンスというとあまり馴染みがないかもしれない。 だが、まずこの表紙を見てみると、人の体の中にまた人がいて、下方にはピンクのへんてこな塔からエビの頭のようなものが飛び出ている。 一体、これは何? この奇妙奇天烈な絵を描いたのはヒエロニムス・ボス。 16世紀に活...
死後の世界と北方ルネサンスというとあまり馴染みがないかもしれない。 だが、まずこの表紙を見てみると、人の体の中にまた人がいて、下方にはピンクのへんてこな塔からエビの頭のようなものが飛び出ている。 一体、これは何? この奇妙奇天烈な絵を描いたのはヒエロニムス・ボス。 16世紀に活躍した画家で、天国と地獄を描いて一躍人気画家になった人物だ。 彼の描く絵は聖書に基づいた絵画が多いのだが、今見ても斬新で、幻想的な物ばかり。 明るく伸びやかな楽園、恐ろしい地獄、のはずなのに、滑稽なものもたくさん。 さて、悪魔の王は一体何をしているの? 悪魔の王と言っても、日本でいう鬼のように恐怖の具現化というより、なんだか可愛い気もするぞ......。 一方、日本にもユーモラスで幻想的な絵画で人気の絵師がいる。 彼の名は河鍋暁斎。 時代は下って19世紀に活躍、埼玉県に河鍋暁斎記念美術館がある。 人々が間違ったことをしないように戒める内容なのだが独特の風刺が効いている。 天国と地獄の東西における違いを見るコーナーはおもしろい。 楽園、極楽にいける人間はほんの一握り。 何回もの審査を経るのは共通しているが、果たして、死後生き物は一体どこに行くのだろうか? 15〜16世紀のフランドル絵画、ドイツ絵画は物語の要素が強まってきておもしろい。 完全なる神話の世界から、日常に目を向けた点で、絵画がよりわかりやすく身近なものになってきた。 人を見つめ直し始めたこの時代、世紀末の不安とともに人々の中に芽生えてきたのは日常の幸せではなかったのだろうか。
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