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離れ折紙 文春文庫
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離れ折紙 文春文庫

黒川博行(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2015/11/08
JAN 9784167904838

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商品レビュー

3.4

8件のお客様レビュー

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2021/10/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

シリーズ物とは知らずに購入。 美術品や骨董品を扱った短編集で、多少なりとも美術を齧った身としては、浮世絵の版や刀などのモチーフだけで結構ワクワクしたし楽しめた。 シリーズの外伝的な話なので登場人物の関係性や人間性を知らず、そこをきちんと把握していればもう少し没入できたかも。 ひとつひとつの話の完成度には満足はするけれど、どの話も結局は「狐と狸の化かし合い」で欲望のまま金儲けで美術品に手を出すと痛い目見るよね、との感想しか出てこず。 通して一冊全部が騙し合いなので、もう少し変化のある色々な話が読みたかったなぁと思った。

Posted by ブクログ

2021/03/20

古美術、骨董品を巡り、欲望渦巻く者たちの騙し合いの世界。そう言うとダークなイメージになりがちだが、テンポの良い関西弁が飛び交い、短編ならではのスピード感ある展開が一瞬の爽快感をもたらす。 関西のの洛鷹美術館の学芸員が何かと絡む連作短編集となっている。ガラス工芸品、刀剣、浮世絵、絵...

古美術、骨董品を巡り、欲望渦巻く者たちの騙し合いの世界。そう言うとダークなイメージになりがちだが、テンポの良い関西弁が飛び交い、短編ならではのスピード感ある展開が一瞬の爽快感をもたらす。 関西のの洛鷹美術館の学芸員が何かと絡む連作短編集となっている。ガラス工芸品、刀剣、浮世絵、絵画、焼き物等作品毎に取り上げられる美術品の薀蓄、制作工程(贋作づくり)の描写も興味深い。 タイトルの離れ折紙という言葉、知らないとなんとも意味深な感じだが、これも作品の中でちゃんと説明されている。

Posted by ブクログ

2018/10/22

内容(「BOOK」データベースより) フリーのキュレーターの澤井は、大物建築家の未亡人に請われて、美術品の鑑定に出向いた。そこで見つけた硝子のレリーフは幻の逸品だったが、割れていた。澤井は一計を案じ、まんまとレリーフを手に入れるが…(「唐獅子硝子」)。古美術業界を舞台に、人間の...

内容(「BOOK」データベースより) フリーのキュレーターの澤井は、大物建築家の未亡人に請われて、美術品の鑑定に出向いた。そこで見つけた硝子のレリーフは幻の逸品だったが、割れていた。澤井は一計を案じ、まんまとレリーフを手に入れるが…(「唐獅子硝子」)。古美術業界を舞台に、人間の尽きることない欲望をあぶり出す傑作美術ミステリ。

Posted by ブクログ