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絶望の国の幸福な若者たち 講談社+α文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2015/10/22 |
JAN | 9784062816120 |
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絶望の国の幸福な若者たち
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絶望の国の幸福な若者たち
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商品レビュー
3.7
39件のお客様レビュー
話題作なことは分かっていたがようやく読破 こんなに面白いとは思わなかった、もっと早くに読めば良かった 「若者」とは何かという調査結果で内容がしっかりしている+とても共感出来る内容だった 古市さんが若者代表としてTVに引っ張りだこになる理由もわかる 佐藤健との対談もとてもいい
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
これだけ世代間格差が叫ばれ、少子高齢化が社会問題になっているのに、圧倒的に不利益を被っているはずの当の若者たちは「幸福」と思っている。 主題が面白い。 古市さんが世に出てからは社会学者ということで興味があった。意外にも浜崎あゆみの歌詞の考察みたいなことをしている番組を見て、面白い人だなと思っていた。 もう今の若者とも違くなってるのかもしれないけど(本書を読んだ後に若者って括るのも微妙だけど)、身近な社会が楽しければ概ね満足っていうのはかなり当たっていると思った。 私は著者よりある程度下の世代だけど、周りの人たちの多くは国や経済などの大きい社会にはあまり関心がないように思う。酷いなぁそれって他人事みたいな感じ。 それでいて仲の良い友達とお金のあまりかからない遊びができる日々を楽しんでいるように思う。社会を動かそうとはしない。 だからと言って不満や不安がない訳ではない。お金はあまり持っていないし。ただ今より良くなる未来が想像できないから、今で概ね満足と認識してるイメージ。「さとり世代」って言葉が表してる感じ。 「相対的剥奪」って言葉が印象的だった。 そう思うと、あまり変わってないのかなと思う。 ただ今概ね満足だったとしても、未来や有事の際に困ってしまう現若者は多いと思う。この不安を抱えて生きていくのが今やこれからの若者たちなんだろうな。
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格差社会のもと、その「不幸」が報じられる若者たち。だが、2010年の時点で20代男子の65.9%、20代女子の75.2%が現在の生活に「満足」している!んですってさ。あーそーですか。としか言えません。 実はこれを書く前にもういちど本書を読み直したうえでこうして書いてはいる...
格差社会のもと、その「不幸」が報じられる若者たち。だが、2010年の時点で20代男子の65.9%、20代女子の75.2%が現在の生活に「満足」している!んですってさ。あーそーですか。としか言えません。 実はこれを書く前にもういちど本書を読み直したうえでこうして書いてはいるんですけれど、共感できるのは全体のせいぜい3割くらいといったところでしょうか? 後の7割は正直言うと 「うーん。あまり僕には理解できないなぁ。」 というところで、僕も正直言ってもはや「若者」ではなくなってしまったから、というところもありますが、やはり現状に「満足」していなかったり、ある意味では「幸福」なのかもしれませんがまだまだ「不満」を(これはどんな状態でも見つけようと思えば見つけられる)もっているからでしょうね。 具体的に言うとここが愚痴で埋め尽くさせるのであえて個別には書きませんが。それでも「社会を変えたい」とか、そういうことにはあまり希薄なのかもしれません。 できれば、自分の環境と半径5メートルくらいにはイノベーションを起こそうかとは思っていますれど…。そう考えるのも慶応SFCから東大大学院で社会学を選考している筆者と20歳くらいから今まで人生の裏街道を歩んだ自分との「視座」の違いなんでしょうね。 ここではフィールドワークの対象としてW杯の深夜、渋谷で騒ぐ若者たち。ネット右翼の主催するデモに集まる若者たち。そして震災を前に、ボランティアや募金に立ち上がる若者たち。 そんな姿が取りざたされておりまして、 「センカクショトーって、何すか?」 という六本木のクラブに並んでいた方の規格外の発言に度肝を抜かれ、 「サッカーのWカップのときだけに日本のナショナリズムは出現する」 ということを渋谷の街でW杯に熱狂する彼ら彼女らの姿から思い、右よりな若い男女が集うSNSで知り合った人間たちが主催するデモに分け入る。 そういう姿を見て、自分のたどってきた道を振り返るいい機会になったかとは 正直思います。その是非は別として。 ただ、最後のほうにある 「日本がなくなってもいい」 という主張には正直言って非常に後味が悪くここで書かれていることが「若者」の「集合的無意識」だとしたら、本当に恐ろしいなとは思います。 多分、仮に戦争や国家の破綻で「日本」という国がなくなってしまったとするならば、こういう「平和な」話題で云々する余裕はまずないであろうなということは想像に難くないだけに、そこだけは少し残念かと思いました。 僕は現在、下の世代にことには正直、考えたりかまってあげられるほどに余裕はありませんが、もし、彼ら彼女らと深く接する機会があれば、ここに書かれていることを少し思い出してみようかとそんなことを考えております。 ※追記。 本書は2015年10月20日、『絶望の国の幸福な若者たち (講談社+α文庫)』として講談社より文庫化されました。
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