絶望の国の幸福な若者たち の商品レビュー
#19奈良県立図書情報館ビブリオバトル「こわい」で紹介された本です。チャンプ本。 2012.8.18 http://eventinformation.blog116.fc2.com/blog-entry-839.html?sp
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話題作なことは分かっていたがようやく読破 こんなに面白いとは思わなかった、もっと早くに読めば良かった 「若者」とは何かという調査結果で内容がしっかりしている+とても共感出来る内容だった 古市さんが若者代表としてTVに引っ張りだこになる理由もわかる 佐藤健との対談もとてもいい
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
これだけ世代間格差が叫ばれ、少子高齢化が社会問題になっているのに、圧倒的に不利益を被っているはずの当の若者たちは「幸福」と思っている。 主題が面白い。 古市さんが世に出てからは社会学者ということで興味があった。意外にも浜崎あゆみの歌詞の考察みたいなことをしている番組を見て、面白い人だなと思っていた。 もう今の若者とも違くなってるのかもしれないけど(本書を読んだ後に若者って括るのも微妙だけど)、身近な社会が楽しければ概ね満足っていうのはかなり当たっていると思った。 私は著者よりある程度下の世代だけど、周りの人たちの多くは国や経済などの大きい社会にはあまり関心がないように思う。酷いなぁそれって他人事みたいな感じ。 それでいて仲の良い友達とお金のあまりかからない遊びができる日々を楽しんでいるように思う。社会を動かそうとはしない。 だからと言って不満や不安がない訳ではない。お金はあまり持っていないし。ただ今より良くなる未来が想像できないから、今で概ね満足と認識してるイメージ。「さとり世代」って言葉が表してる感じ。 「相対的剥奪」って言葉が印象的だった。 そう思うと、あまり変わってないのかなと思う。 ただ今概ね満足だったとしても、未来や有事の際に困ってしまう現若者は多いと思う。この不安を抱えて生きていくのが今やこれからの若者たちなんだろうな。
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格差社会のもと、その「不幸」が報じられる若者たち。だが、2010年の時点で20代男子の65.9%、20代女子の75.2%が現在の生活に「満足」している!んですってさ。あーそーですか。としか言えません。 実はこれを書く前にもういちど本書を読み直したうえでこうして書いてはいる...
格差社会のもと、その「不幸」が報じられる若者たち。だが、2010年の時点で20代男子の65.9%、20代女子の75.2%が現在の生活に「満足」している!んですってさ。あーそーですか。としか言えません。 実はこれを書く前にもういちど本書を読み直したうえでこうして書いてはいるんですけれど、共感できるのは全体のせいぜい3割くらいといったところでしょうか? 後の7割は正直言うと 「うーん。あまり僕には理解できないなぁ。」 というところで、僕も正直言ってもはや「若者」ではなくなってしまったから、というところもありますが、やはり現状に「満足」していなかったり、ある意味では「幸福」なのかもしれませんがまだまだ「不満」を(これはどんな状態でも見つけようと思えば見つけられる)もっているからでしょうね。 具体的に言うとここが愚痴で埋め尽くさせるのであえて個別には書きませんが。それでも「社会を変えたい」とか、そういうことにはあまり希薄なのかもしれません。 できれば、自分の環境と半径5メートルくらいにはイノベーションを起こそうかとは思っていますれど…。そう考えるのも慶応SFCから東大大学院で社会学を選考している筆者と20歳くらいから今まで人生の裏街道を歩んだ自分との「視座」の違いなんでしょうね。 ここではフィールドワークの対象としてW杯の深夜、渋谷で騒ぐ若者たち。ネット右翼の主催するデモに集まる若者たち。そして震災を前に、ボランティアや募金に立ち上がる若者たち。 そんな姿が取りざたされておりまして、 「センカクショトーって、何すか?」 という六本木のクラブに並んでいた方の規格外の発言に度肝を抜かれ、 「サッカーのWカップのときだけに日本のナショナリズムは出現する」 ということを渋谷の街でW杯に熱狂する彼ら彼女らの姿から思い、右よりな若い男女が集うSNSで知り合った人間たちが主催するデモに分け入る。 そういう姿を見て、自分のたどってきた道を振り返るいい機会になったかとは 正直思います。その是非は別として。 ただ、最後のほうにある 「日本がなくなってもいい」 という主張には正直言って非常に後味が悪くここで書かれていることが「若者」の「集合的無意識」だとしたら、本当に恐ろしいなとは思います。 多分、仮に戦争や国家の破綻で「日本」という国がなくなってしまったとするならば、こういう「平和な」話題で云々する余裕はまずないであろうなということは想像に難くないだけに、そこだけは少し残念かと思いました。 僕は現在、下の世代にことには正直、考えたりかまってあげられるほどに余裕はありませんが、もし、彼ら彼女らと深く接する機会があれば、ここに書かれていることを少し思い出してみようかとそんなことを考えております。 ※追記。 本書は2015年10月20日、『絶望の国の幸福な若者たち (講談社+α文庫)』として講談社より文庫化されました。
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「現代(執筆当時)の若者は、これだけ将来が悲観的に語られる中で、幸せそうである。それは、将来が下降していくので、常に『今』が最も幸せな状態であることを、肌感覚として理解しているからである」という、私にとっては斬新な考え方がこの本に書いてある、と何かで見たことがあって、いつか読んで...
「現代(執筆当時)の若者は、これだけ将来が悲観的に語られる中で、幸せそうである。それは、将来が下降していくので、常に『今』が最も幸せな状態であることを、肌感覚として理解しているからである」という、私にとっては斬新な考え方がこの本に書いてある、と何かで見たことがあって、いつか読んでみたいと思っていた本。でも読んでみると、少なくとも直接的にそのようなことは書いてなさそうで、拍子抜け。この件、他人に話しちゃったよ。内容的にはきちんと統計資料にあたっていて、思い込みを排除してくれる意味では新しい視点を与えてくれる。でも「生暖かい目で見守る」というフレーズが何度も使われていて、その皮肉っぽさにかえってカッコ悪さを感じた。ちょっともったいない。
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少し古い本なので今の若者は変わっているかもしれないと参考程度に評価1。海外でも生きていけるようにするか、地元に残るなら友達と仲良く、実は若者はそんなに変わってないかもしれない。 私は日本はなくなってほしくないから低評価。
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フリーターでも意外と舞台見ながら生活していけるじゃん!と思っていたけど正規と非正規の違いは年金、病気の時などの社会保障にあるんだった あとがき、自分だったかも知れない色んな人がいるからこの本書いたって言ってて作者想像以上に繊細だった……
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当時話題になっただけあり、面白かった。若者による若者論。読みやすく、仮説も興味深い。同意部分も多い。年寄りの意見を生暖かく見る姿勢も良い。 居場所や友達がいるからデモに参加する。自分とまわりさえ幸せなら幸せ。将来は考えず、とりあえず今が幸せならそれで良い。世の中で大きなことはでき...
当時話題になっただけあり、面白かった。若者による若者論。読みやすく、仮説も興味深い。同意部分も多い。年寄りの意見を生暖かく見る姿勢も良い。 居場所や友達がいるからデモに参加する。自分とまわりさえ幸せなら幸せ。将来は考えず、とりあえず今が幸せならそれで良い。世の中で大きなことはできなくても、友達と1泊2日で千葉にバーベキューしに行けることが大事。世代間格差はなくなり、ほとんどが若者。
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なかなか難解で読みにくい箇所も多かった。 現代の若者は意外と幸福度が高いが、それは今の生活に満足しているということであって、社会や国、将来については不満も不安もある。 つまり、自分に近い部分では満足度が高いが、もっと大きなレベルの話になると満足度は下がるというもの。 そもそも...
なかなか難解で読みにくい箇所も多かった。 現代の若者は意外と幸福度が高いが、それは今の生活に満足しているということであって、社会や国、将来については不満も不安もある。 つまり、自分に近い部分では満足度が高いが、もっと大きなレベルの話になると満足度は下がるというもの。 そもそも若者論というのは、一億総中流社会になり、地域間や所得格差が薄まったことで出現したらしい。 それでも昔から「今時の若者は」という論調はあるから、中高年が自分達の優越感や肯定感を上げるために使われることが多いのは確かだと思う。 自分は、中年になってもそういう考えに陥らないように気を付けようと思う。
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古市オタクとしてどうしても読みたかった本。「若者」がそもそも何なのかから考えることができた。古市節もよかった。「解毒」されましたね、はい。
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