1,800円以上の注文で送料無料

絶望の国の幸福な若者たち の商品レビュー

3.7

37件のお客様レビュー

  1. 5つ

    6

  2. 4つ

    13

  3. 3つ

    10

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    1

レビューを投稿

2024/02/11

「現代(執筆当時)の若者は、これだけ将来が悲観的に語られる中で、幸せそうである。それは、将来が下降していくので、常に『今』が最も幸せな状態であることを、肌感覚として理解しているからである」という、私にとっては斬新な考え方がこの本に書いてある、と何かで見たことがあって、いつか読んで...

「現代(執筆当時)の若者は、これだけ将来が悲観的に語られる中で、幸せそうである。それは、将来が下降していくので、常に『今』が最も幸せな状態であることを、肌感覚として理解しているからである」という、私にとっては斬新な考え方がこの本に書いてある、と何かで見たことがあって、いつか読んでみたいと思っていた本。でも読んでみると、少なくとも直接的にそのようなことは書いてなさそうで、拍子抜け。この件、他人に話しちゃったよ。内容的にはきちんと統計資料にあたっていて、思い込みを排除してくれる意味では新しい視点を与えてくれる。でも「生暖かい目で見守る」というフレーズが何度も使われていて、その皮肉っぽさにかえってカッコ悪さを感じた。ちょっともったいない。

Posted byブクログ

2023/08/31

少し古い本なので今の若者は変わっているかもしれないと参考程度に評価1。海外でも生きていけるようにするか、地元に残るなら友達と仲良く、実は若者はそんなに変わってないかもしれない。 私は日本はなくなってほしくないから低評価。

Posted byブクログ

2023/01/18

フリーターでも意外と舞台見ながら生活していけるじゃん!と思っていたけど正規と非正規の違いは年金、病気の時などの社会保障にあるんだった あとがき、自分だったかも知れない色んな人がいるからこの本書いたって言ってて作者想像以上に繊細だった……

Posted byブクログ

2022/12/18

当時話題になっただけあり、面白かった。若者による若者論。読みやすく、仮説も興味深い。同意部分も多い。年寄りの意見を生暖かく見る姿勢も良い。 居場所や友達がいるからデモに参加する。自分とまわりさえ幸せなら幸せ。将来は考えず、とりあえず今が幸せならそれで良い。世の中で大きなことはでき...

当時話題になっただけあり、面白かった。若者による若者論。読みやすく、仮説も興味深い。同意部分も多い。年寄りの意見を生暖かく見る姿勢も良い。 居場所や友達がいるからデモに参加する。自分とまわりさえ幸せなら幸せ。将来は考えず、とりあえず今が幸せならそれで良い。世の中で大きなことはできなくても、友達と1泊2日で千葉にバーベキューしに行けることが大事。世代間格差はなくなり、ほとんどが若者。

Posted byブクログ

2022/06/17

なかなか難解で読みにくい箇所も多かった。 現代の若者は意外と幸福度が高いが、それは今の生活に満足しているということであって、社会や国、将来については不満も不安もある。 つまり、自分に近い部分では満足度が高いが、もっと大きなレベルの話になると満足度は下がるというもの。 そもそも...

なかなか難解で読みにくい箇所も多かった。 現代の若者は意外と幸福度が高いが、それは今の生活に満足しているということであって、社会や国、将来については不満も不安もある。 つまり、自分に近い部分では満足度が高いが、もっと大きなレベルの話になると満足度は下がるというもの。 そもそも若者論というのは、一億総中流社会になり、地域間や所得格差が薄まったことで出現したらしい。 それでも昔から「今時の若者は」という論調はあるから、中高年が自分達の優越感や肯定感を上げるために使われることが多いのは確かだと思う。 自分は、中年になってもそういう考えに陥らないように気を付けようと思う。

Posted byブクログ

2021/09/15

古市オタクとしてどうしても読みたかった本。「若者」がそもそも何なのかから考えることができた。古市節もよかった。「解毒」されましたね、はい。

Posted byブクログ

2021/07/27

『絶対に挫折しない日本史』で古市さんのこの本が気になったので。 若者の思考について終始共感しました。 最終章に言いたいことが詰め込まれていて、伝えたい熱意を感じる文章。引き込まれました。 全部読むとタイトルの皮肉にちょっと笑ってしまう。

Posted byブクログ

2021/05/04

大きな流れで見ると、昭和から平成、令和と時代が変わっていくなかで経済成長の時代はすでに終わりを告げ、経済成長の時代を生きたおじさん世代の若者批判の論調はなんの説得力もない。 そして「昔は良かった」「最近の若者は...」という議論がいかに意味のないものかがよくわかる。 それを踏ま...

大きな流れで見ると、昭和から平成、令和と時代が変わっていくなかで経済成長の時代はすでに終わりを告げ、経済成長の時代を生きたおじさん世代の若者批判の論調はなんの説得力もない。 そして「昔は良かった」「最近の若者は...」という議論がいかに意味のないものかがよくわかる。 それを踏まえた上で若者論とは社会問題のネガみたいなものという。 最も印象に残ったのは、日本という国は民主主義という制度の構築に失敗したのかもしれないという点(P352)。「明治維新が参考にした西欧諸国は産業革命の真っ只中にあり、これを参考にしたため経済成長が至上命題になった(民主主義よりも)。そしてそれがうまくいってきた。昭和はじめまでは戦争に勝ち、太平洋戦争で敗戦しても様々なラッキーが重なり経済成長できた。それがいま、経済成長が止まった。民主主義を犠牲にしてきた国で、僕たちは今たちすくんでいるように見える」 なるほど。確かに局所的に本当の意味で民主主義を追求する活動はあったが、日本の近代史は済成長・自由主義の流れの中にいたというほうが的を得ているのかも。

Posted byブクログ

2021/04/06

古市憲寿はポップスターであるーー Kindle Unlimitedにあるのを見つけて再読しました。文庫版で加えられた中森明夫氏の解説「古市憲寿とは何者か?」や、古市氏本人による追加の注も必見。 当時読んだ人も、答え合わせをしながら2度楽しめます。

Posted byブクログ

2021/03/01

2020年 11冊目 『絶望の国の幸福な若者たち』 なんとなく幸せ(仲間やコミュニティに囲まれ日常を味わい、でも時に非日常を求め、小さな世界で今の幸せを感じられている)で、 なんとなく不安(放射能とか少子高齢化とか生活を支える基盤が崩れ始めてる) な私たち。 歴史の勉強にもなっ...

2020年 11冊目 『絶望の国の幸福な若者たち』 なんとなく幸せ(仲間やコミュニティに囲まれ日常を味わい、でも時に非日常を求め、小さな世界で今の幸せを感じられている)で、 なんとなく不安(放射能とか少子高齢化とか生活を支える基盤が崩れ始めてる) な私たち。 歴史の勉強にもなった。

Posted byブクログ