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死海写本 「最古の聖書」を読む 講談社学術文庫2321
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2015/09/12 |
JAN | 9784062923217 |
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1947年より死海の北西岸のクムランにて発見された写本群――通称「死海写本(死海文書)」について解説した書。紀元前後のユダヤ教の一派「クムラン宗団」が残したこれらの写本群の内容や思想を紹介すると共に、その歴史的背景や聖書との関連、そして写本発見の意義について解説する。 本書は、同...
1947年より死海の北西岸のクムランにて発見された写本群――通称「死海写本(死海文書)」について解説した書。紀元前後のユダヤ教の一派「クムラン宗団」が残したこれらの写本群の内容や思想を紹介すると共に、その歴史的背景や聖書との関連、そして写本発見の意義について解説する。 本書は、同著者が2003年に講談社現代新書より出した『はじめての死海写本』の文庫版である。前3世紀から後1世紀にかけて成立したと目される死海写本は、その数奇な来歴も相まって(時にイエスや初期キリスト教にまつわる新事実を明らかにするものとして)センセーショナルに扱われてきた。本書は学術的に行われてきた長年の研究の成果を踏まえ、実際の死海写本とはどのようなものなのか、そこには何が書かれてあり、そのような思想が込められているのかを分かりやすく解説している。 即ち、死海写本(特にクムランの洞窟から発見された「クムラン写本」)とは、紀元前後のユダヤ教の一派であるクムラン宗団の所有していた写本群である。当時のユダヤ教三大教派の一つエッセネ派の一派であったクムラン宗団は、厳格な禁欲主義と生活規定に基づいてクムランの荒野にて集団生活を行っていた。写本群中の宗団由来と目される文書から見えてくる宗団の神学とは、「善の教師」と「悪の祭司」が対立し光と闇の勢力が相争う終末論的二元論の思想である。 本書は写本の内容のみならず、その成立の背景となる当時のユダヤの時代背景、遺跡の考古調査の結果、写本時代の来歴などについても解説している。特に旧・新約聖書との関連について述べた章では、死海写本の発見が旧約聖書の本文研究に大きな進展をもたらしたこと、死海写本中の文言や思想が新約聖書中のそれと重なっている(=死海写本と新約聖書を生み出した思想的背景が重なっている)ことが指摘されている。死海写本の発見の意義とはまさにここにある。 作者があとがきで「聖書とその周辺に関する、(中略)知識を前提としたものとなっていた」とコメントしているように、内容は少々専門的な所がある。とはいえ、死海写本の概要をコンパクトに知れる一冊といえよう。
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コンセプトや内容など「死海文書のすべて」とかなり被っているのだが、こちらの方が多少詳しいし最新の研究の内容など取り込んでいて良い。「死海文書のすべて」の後で研究の結果がひっくり返ってることがある(クムラン遺跡のドゥ・ヴォー説の修正や、第一エノク書と巨人の書の関係など)ので…その辺...
コンセプトや内容など「死海文書のすべて」とかなり被っているのだが、こちらの方が多少詳しいし最新の研究の内容など取り込んでいて良い。「死海文書のすべて」の後で研究の結果がひっくり返ってることがある(クムラン遺跡のドゥ・ヴォー説の修正や、第一エノク書と巨人の書の関係など)ので…その辺は後発の利だろうけども…。翻訳でないから読みやすいし、出典等もかなりフォローしてあるのでこれを文庫で読めるのか!と感動してしまった。 そして最後に補遺でヨセフス、プリニウス、フィロンのエッセネ派について言及した箇所の日本語訳が載っていて本当にありがたい!そこが読みたかった!
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『死海写本』には何が書かれているのか、ということについての解説書。 というと、ついオカルト的な本を期待してしまうが、オカルトとは全く無縁の内容。巻末の『あとがき』にもある通り、現在、旧約聖書として纏められていない文献の解説が多勢を占める。その『旧約聖書からこぼれ落ちた部分』という...
『死海写本』には何が書かれているのか、ということについての解説書。 というと、ついオカルト的な本を期待してしまうが、オカルトとは全く無縁の内容。巻末の『あとがき』にもある通り、現在、旧約聖書として纏められていない文献の解説が多勢を占める。その『旧約聖書からこぼれ落ちた部分』というのが妙に心に引っかかる。
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