警視庁捜査二課 講談社+α文庫
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警視庁捜査二課 講談社+α文庫

萩生田勝(著者)

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警視庁捜査二課 講談社+α文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2015/10/01
JAN 9784062816304

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商品レビュー

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2024/07/11

どデカい汚職捜査の内偵中になぜか辞職に追い込まれた名物刑事。そのたたき上げの刑事人生と、数々の難事件を人海戦術と人情と執念で迫る姿には鬼気迫るものを感じました。その彼が綴る手記はなんとも重いものです。 この本を読むきっかけとなったのは先日紹介した『外務省に告ぐ(新潮文庫)...

どデカい汚職捜査の内偵中になぜか辞職に追い込まれた名物刑事。そのたたき上げの刑事人生と、数々の難事件を人海戦術と人情と執念で迫る姿には鬼気迫るものを感じました。その彼が綴る手記はなんとも重いものです。 この本を読むきっかけとなったのは先日紹介した『外務省に告ぐ(新潮文庫)』(新潮社)という本の中で佐藤優氏と筆者が対談したということがきっかけで読み始めました。 一読して筆者の現場でたたき上げで外務省の機密費事件のほかにも数々の巨額の汚職事件(業界用語では『サンズイ』というらしい)を解決してきた方なのだそうです。 そのような仕事に従事するきっかけとなったものは商業高校時代に取得した簿記一級を経歴に書いていたからなんだそうです。ページを読みすすめながら、人海戦術を駆使して業務が深夜になって、連日家族の元に返れないまま、3カ月、半年も過ぎていくという描写については刑事が犯人を捕まえるということに対する執念と仕事の過酷さを思い起こさせるものでした。 取調べをしたり、銀座で働いている『夜の蝶』たちから情報を聞き出すとき、それを担当する人間がいるのですが、彼がさまざまな形で身辺を『きれいに』していたからこそ、普段では絶対に明かすことのないような、官僚の『接待』を受けている裏のところですとか、被疑者との取調べの際に、信頼関係を築いていくことはできないのだな、ということを思い知らされました。 筆者は団塊世代の刑事が大量に退職していくことに非常に危機感を抱いておりましたが、こういう『人間力』がある刑事がいなくなっていく、ということはなんとも寂しいものがありました。 やはり一番のハイライトは、外務省の機密費を自分のものとして着服していた人間を取り調べていたときで、詳しくは本書に譲りますが、取調べの担当刑事の何気ない所作で被疑者の心が揺れ動く場面は圧巻でした。 結局、この事件は使われたお金が完全には明らかにはならず、佐藤氏との対談で筆者は『警察は敗北したのだ』と述懐していたのが印象に残っています。筆者はこの事件のあとにさまざまなことがあって、定年退職を迎える前に警視庁を去るのですが、その無念さと、警視庁の将来を憂えた筆致に深く考えさせられました。 ※追記 本書は2015年10月21日、講談社より『警視庁捜査二課 (講談社+アルファ文庫 G 268-1)』として文庫化されました。

Posted by ブクログ

2022/06/30

 ブクログの献本サービスで戴きました。講談社様、ブクログ様、本当にどうも有り難う御座いました。感謝しています。  萩生田勝氏の飄々とした人情味溢れる文章で、様々な人間の喜怒哀楽が巧みに描写されて、死体からも感情が見えるようです。あまりにも個性が強い刑事やホシとの生臭い人間ドラマ...

 ブクログの献本サービスで戴きました。講談社様、ブクログ様、本当にどうも有り難う御座いました。感謝しています。  萩生田勝氏の飄々とした人情味溢れる文章で、様々な人間の喜怒哀楽が巧みに描写されて、死体からも感情が見えるようです。あまりにも個性が強い刑事やホシとの生臭い人間ドラマが繰り広げられています。  プロレスラーが好きで別れるのが嫌で咄嗟に刺してしまった女と、大恋愛中の女性警官の調書の話に涙。  田安門でテキ屋を逮捕した時にテキ屋の調理方法を知った萩生田氏が「それ以来、私は屋台の物を口にしなくなりました。」(168Pより)と書かれていて、「え?それってどういう事?」と思いました。  地下鉄サリン事件にも言及されています。当時テレビ報道で知っただけでも大衝撃なのに、当事者の方から語られると改めてショックを受けています。警察やマスコミの実状も語られていて、萩生田氏の苦言はマスコミにも必ず読んで戴きたい。  痴漢に関する事柄も出てきますので、ここも皆さんに読んで欲しいです。  萩生田氏の奥様は良く出来た強い女性で、奥様がいらしたから萩生田氏がいるんですね。  あとがきを読んでほろりときました。長年の刑事人生お疲れ様でした。  横山秀夫氏の警察小説や(読んだ事が無いですが)、2時間SPになると政治絡みや社会派になったりする『相棒』のような硬派な内容なのに、どういう訳か『はぐれ刑事純情派』を思い出してしまいました。 「(前略)権力のあるところ必ず利権が生まれます。そしてその利権を漁ろうとする輩が必ず現れ、怪しげなカネを懐に忍ばせて権力に近づいてくる。古今東西、変わらぬ真実です。  いかに清廉潔白な人物でも、目の前に積まれたカネの魔力に逆らうことは並大抵のことではありません。スッとカネを差し出されれば、自分にアレコレ言い訳しながらポケットにねじ込んでしまう人も少なくない。悲しいことに、これもまた真実なのです。」(344Pより)

Posted by ブクログ

2021/08/15

窃盗犯、収賄犯から人間のコアな部分が炙り出されているようで、面白かった。現場をベースにした、本職からしか得られない内容。警視庁人生を全うした方ならなかなか筆を取れないと思うので、当書は貴重ではないか。 逃げる奴は人生を賭けて逃げているため、ちょっとした「いつもとの違い」に凄まじく...

窃盗犯、収賄犯から人間のコアな部分が炙り出されているようで、面白かった。現場をベースにした、本職からしか得られない内容。警視庁人生を全うした方ならなかなか筆を取れないと思うので、当書は貴重ではないか。 逃げる奴は人生を賭けて逃げているため、ちょっとした「いつもとの違い」に凄まじく敏感になる、とのこと。味わい深い。

Posted by ブクログ

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