流される美学

曽野綾子(著者)

• 販売会社／発売会社: 興陽館
• 発売年月日: 2015/10/01
• JAN: 9784877231934

商品レビュー

2024/06/10

読み終えてまず浮かんだ言葉が「達観」。
私はまだまだこの境地には辿り着いていないなぁ。
タイトルは「流される美学」となっているけど、流されてもぶれない芯を持っている方だからこそ成立する美学なんだと思う。
抗っても定められた運命以上のことはできないそうなので、まずは起こった出来事をすっと受け入れる練習からやってみよう。

2019/06/22

「目的がない人生は辛い」「中心になる軸はしっかり持つ」「勝気や見栄を捨てれば強くなれる」「今日一日で完結する自分独自の美学があるべき」など、素晴らしい言葉の数々、正論だと思います。ただ、正論なるが故か、強いひとにしか当てはまらない気もします。曽野綾子さんはこの本のタイトルを「流される美学」とされてますが、決して流されない方だと思っていますｗ。２０１５．１０発行。

2015/11/15

信仰っていうのは、行き着いた人間に向けたものなので、「これから何かを為そう」とするものにはそぐわない。
「足るを知る」なんてのは最たる例だ。だからここで引かれている曽野さんの文章も、そのつもりで受け止めないといけないはずだ。
たぶん各文章の見出しは編集の方で付けたのだと思うけど、これがまた誤解しやすい。分かりやすいしキャッチーだけど、いらない摩擦を生み出す原因にもなるよね。