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池澤夏樹の世界文学リミックス 河出文庫
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池澤夏樹の世界文学リミックス 河出文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 河出書房新社
発売年月日 2015/10/05
JAN 9784309414096

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2021/05/30
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※このレビューにはネタバレを含みます

植民地は、社会の階層や人種ゆえの人間関係が錯綜していて、とてもおもしろい文学の舞台になる。  で、疑問。日本文学はなぜ台湾や満州や内南洋を舞台にした傑作を生めなかったのか? サガン『悲しみよ こんにちは』/ デュラス『太平洋の防波堤』『愛人 ラマン』より 人種という概念そのものが差別感の産物で、科学的にはあまり根拠がないのだが。 ウルフ『灯台へ』/ リース『サルガッソーの広い海』より  混血であるのが典型というのがメキシコなんだ。国民の六割までは混血。これがどういう意味か、アメリカと比べるといい。アメリカは多民族国家だけれど、先住民(つまりインディアン)と白人の混血はほとんどいない。 (中略) アメリカでは殺した。メキシコでは犯した。 チャトウィン『パタゴニア』/ フエンテス『老いぼれグリンゴ』より ぼくは昔アテネで観光ガイドをしていたから、スニオンには何度も行った。 カプシチンスキ『黒檀』/ 石牟礼道子『苦海浄土』より 池澤夏樹さんが個人編集された世界文学全集に関するコラム149回分が収録されています。いわゆるダイジェスト版のようなもの。全集の最後の3巻は連載の都合で載せられなかったそうです。 世界と国内の全集の編集を一人でやるという、あまり類を見ない偉業。そもそも作家で、書評も書くし、筆も早く作品数も多い印象。海外での講演や選考委員など、語学も堪能で、アテネでガイドしてたは普通に笑ってしまいました。密かに彼をキュレーターとして見ている人は少なくないかもしれません。 全集の作品を最初に取り上げ、作家繋ぎ、類似作品や作品背景の深掘りなど、臨機応変なリレーを見せられているようで楽しく読めました。大半は読んでいない作品なのですが、それでも知った気になれる、読んでみようかな、という気持ちにさせるのはやはり文章がうまいのでしょう。何より作者自身、学究者と呼んでもいいくらいの読書家。 掲載媒体の都合上のくだけた口調は、? となりましたが、最近面白い本を読んだんだけど、と勧めるような、という狙いはかなっているようにも思えます。 個人的にはピンチョン作品がメドレーのように各作品のエッセイになっていたのが嬉しかったです。あとは『名誉の戦場』にも興味を持ちました。どマイナーな作家の名前も出てくるぐらいたくさんの作家、作品がずらりと並んでおり、国籍、時代背景、様々な視座と怨念めいた文学の洞を覗いているかのようでした。 コラムとは言っても切れ味鋭い評もあり満足です。古典を読みたいけど何からと迷ったらこんなガイドがあるといいかもしれません。  古びないのが古典だから。 ニザン『アデン、アラビア』/ルオー『名誉の戦場』 より

Posted by ブクログ

2019/02/19

ガッツリ熱量込めて絶賛推薦!っていうタイプの書評集じゃなく、サラッと内容に触れて、ひとことふたことで感想やら魅力やらを伝える、みたいな体裁。それもあって、これを読んだからといって、是非読みたくなるような作品はそんなにない。それはそうと、どれも読んでみたいような心境にさせられるのは...

ガッツリ熱量込めて絶賛推薦!っていうタイプの書評集じゃなく、サラッと内容に触れて、ひとことふたことで感想やら魅力やらを伝える、みたいな体裁。それもあって、これを読んだからといって、是非読みたくなるような作品はそんなにない。それはそうと、どれも読んでみたいような心境にさせられるのは、作家の筆力による部分が大きいのかも。

Posted by ブクログ

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