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番神の梅
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番神の梅

藤原緋沙子(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 徳間書店
発売年月日 2015/10/01
JAN 9784198640293

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商品レビュー

3.8

7件のお客様レビュー

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2024/05/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

史実が元になっている事は読み進めていくうちにぼんやりと感じていた。 下級武士で且つ清廉潔白を貫けばどんな生活が待ち受けるのか。 その過酷な日々に立ち向かうのはどちらかといえば普通の感覚の女性。故郷へ帰りたい、新しい着物が欲しいと夫に詰る様子は本当に普通の人。そんな女性がこれでもかと言わんばかりな試練に耐え、知恵を絞り、身体を酷使し何とか越え、次第に強さを身に付けて行く。とは言え元々の強さもあり人に清廉と褒められた際、喜ぶどころか「いやいや私はそうではない」と違和感を持つ場面に根っこにある強さを感じた。 とかく主人公には憧れを持つような立派さを求めがちだが、この物語は少し違う。でもだからこそ終盤の同情は止められなかった。 周りを取り囲む人々の人柄の良さも物語を読みやすくする要因の一つ。 とりわけ夫の献身ぶりには驚く。仕事も頼りにされ百姓にも信頼を得る程の人格。立派としか言いようがない。立派過ぎて心配になる程。 切なさややるせなさはあるものの、読後感は悪くない。 いい物語だったと思う。

Posted by ブクログ

2018/10/24

歴史小説としては、時代、環境の設定が特異で、雪国の貧しい下級武士の家庭生活が描かれている。描写がうまく、いい小説でした。

Posted by ブクログ

2018/02/10

幕末の桑名藩勘定人 渡部勝之助 という実際の存在した 武士の日記から、物語を作った作品。 江戸時代、藩の領には、飛び地があることが多く 渡部勝之助は当時辺境の飛び地へ夫婦と幼子で 転勤したのだった。 そこでの暮らしぶりは、貧しく米はあったものの、 野菜も魚もとても足りず、自分たち...

幕末の桑名藩勘定人 渡部勝之助 という実際の存在した 武士の日記から、物語を作った作品。 江戸時代、藩の領には、飛び地があることが多く 渡部勝之助は当時辺境の飛び地へ夫婦と幼子で 転勤したのだった。 そこでの暮らしぶりは、貧しく米はあったものの、 野菜も魚もとても足りず、自分たちの着物さえ 着た切り雀に等しかった。 武士の暮らしというと、テレビのドラマくらいしか 想像できないが、江戸ならまだしも、 田舎の暮らしは、思う以上に苦しく貧しかった。 医療もなかなか受けられない、薬も高価。 隣近所の付き合いも、大変だった。 時代が江戸時代というだけで、その悩みは 現代にも酷似するところも多く、 この清貧な家族に応援する言葉をかけずにいられない。 桑名から持ってきた梅の苗。 花を見ずに、産後の肥立悪く、幼子を亡くした悲しみに 妻はとうとうなくなってしまうのだが。。。。 実際にあった日記を元に描かれた作品とは 知らずに読んだが、とてもいい作品だった。 そこに生きた証が深く心にしみてゆくのを感じた。 最近、江戸時代の膨大な文書を読み解く作業を できる人材が増え、ますます江戸の映像が 見れるようになった。 そろばん武士の話や 料理番の話、 そして、こうして中心都市から離れて 貧しいながらも家族で支えあって生きた人々の 日記が作品となって、世に出たのだ。

Posted by ブクログ