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ヨーロッパ覇権史 ちくま新書1147
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2015/10/07 |
JAN | 9784480068521 |
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ヨーロッパ覇権史
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商品レビュー
3.9
9件のお客様レビュー
200ページで比較的薄い本だったが、意外にしっくりと読めた。なぜオランダやポルトガル、フランスがイギリスの敗北したのか、その原因を国家によって統制された貿易に求めたのは、よくありがちな考え方のように思えるけど、大真面目に読んでみるのは初めてだったから、面白かった。
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予想以上に面白い…興味深い本でした。 ヨーロッパ覇権史という書名ですが、内容は世界経済システム史の概説であり、個人的になるほどと思ったのは、工業国と資源供給国という単純化した従属関係ではなく、そこに「輸送(海運)」という確かに言われてみれば非常に重要なファクターを明示的に加えてい...
予想以上に面白い…興味深い本でした。 ヨーロッパ覇権史という書名ですが、内容は世界経済システム史の概説であり、個人的になるほどと思ったのは、工業国と資源供給国という単純化した従属関係ではなく、そこに「輸送(海運)」という確かに言われてみれば非常に重要なファクターを明示的に加えていることと、「決済」というこれまた当然ながら重要なファクターについては、それを成し得るための「電信」の重要性についても強調している点。 昨今の「資本主義の限界」についての議論の前提となる世界経済システム史についての理解を深めるための良書と思います。著者の他の著書も読んでみたくなりました。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
論旨の軸足がブレておらず落ち着いて読めるヨーロッパの覇権争いを興味深く執筆 なされております。 上級の高校生の副読本として教養高めるのに適しています。或いは、大学機関に 於ける教養課程から専門課程ですら、使えるような幅広さや深みを持ち合わせてる 良書だと思います。 ただし、筆者は左ですから。その辺り差し引かないと思想に取り込まれるでしょう。 読み始めて「あれ」と。間もなく「ああ・・そうだろうな」トドメが「あとがき」。 資本主義と帝国主義・重商主義といった発展段階は、これらの要因に依存しながら (こういう言葉?表現出てくる時点でアレなんだろうなと) かたや、 1).国民国家の野望を遂げるため。 積極的な政策的介入に乗り、護送船団方式的かつ英国中央集権な <管理貿易>の道を選ぶのか。 2).コスモポリタン・世界市民的商人による自主性に委ねる、自由市場の放任。 まさしくボーダレス的世界を先駆けで商いを臨む、グローバリズムの先駆 け的な商人たちの非公式ネットワークによる市場開拓。時代の求められる要素 は存外国民性や国民気質に依存しておるのかもしれませんね。
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