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誰も知らない東京スカイツリー 選定・交渉・開業・放送開始…10年間の全記録
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | ポプラ社 |
発売年月日 | 2015/10/07 |
JAN | 9784591145180 |
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誰も知らない東京スカイツリー
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スカイツリーを建設し、放送塔として機能させるまでの様々な問題と解決を教えてくれる。候補地の絞り込みが大変だっただろうことは想像できていたが、それ以外はわかっていなかった。 大前提として、テレビ放送のデジタル化が先に済んでしまっていて、受信設備の更新が完了した後で放送塔を移動すると...
スカイツリーを建設し、放送塔として機能させるまでの様々な問題と解決を教えてくれる。候補地の絞り込みが大変だっただろうことは想像できていたが、それ以外はわかっていなかった。 大前提として、テレビ放送のデジタル化が先に済んでしまっていて、受信設備の更新が完了した後で放送塔を移動するという順序になっていたことがあった。そのため、移動によって受信側に発生する作業を最小限にすることが重要だった。 その前提にも関わらず、発信点を移動した試験の結果、シミュレーションを大きく超える受信不能が発生した。その中で、電波強度が上がったことに受信側ブースターが対応できなかった事例が予想をはるかに超えて多かった。スカイツリーは、展望塔としての開業から一年遅れて放送塔として本放送を始めたが、その時点に放送を始めるために、放送時間内の試験電波発射、受信できない世帯からの連絡受け、対処、役所との折衝を繰り返す必要があった。 一方、タワーの事業主体が東武鉄道に決まった時点では、放送側との契約条件は固まっておらず、その交渉も紆余曲折があった。著者は放送側の人だが、両者の文化差が大きく、言葉遣い一つで亀裂が生じる過程が見えて興味深い。 部外者の私には、業平橋に塔が立って繁盛し、放送塔が東京タワーから移動したとしか見えていなかったが、その背後にあった様々な課題を知ることができてよかった。
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日本経済新聞社 小サイズに変更 中サイズに変更 大サイズに変更 印刷 あとがきのあと「誰も知らない東京スカイツリー」 根岸豊明氏 綱渡り、テレビマンの記録 2015/11/22付日本経済新聞 朝刊 世界一のテレビ塔を見上げるたび、今も「誇らしい気持ちになりま...
日本経済新聞社 小サイズに変更 中サイズに変更 大サイズに変更 印刷 あとがきのあと「誰も知らない東京スカイツリー」 根岸豊明氏 綱渡り、テレビマンの記録 2015/11/22付日本経済新聞 朝刊 世界一のテレビ塔を見上げるたび、今も「誇らしい気持ちになります」。新タワーの建設地に決まったのは、なんと自分の生まれ育った町。数ある候補地からなぜ東武鉄道の貨物線跡地が選ばれ、いかにして東京スカイツリーが生まれたのか。実際に交渉・調整に当たった、主に報道記者を務めてきたテレビマンによる10年の記録である。 2004年6月、東京・六本木のテレビ朝日本社の会議室に、在京テレビ6局からメディア・技術部門の幹部15人が集まった。「新タワー推進プロジェクト」会議に日本テレビのメディア戦略部長として初めて出席し、記者魂がうずいた。会議室内に、記録を残しそうな人は見あたらない。「新電波塔への切り替えという大事業に貢献した人たちの姿を記録したい」とメモを残す日々が始まった。 15の候補地からの選定作業に、一時は決裂寸前までいった東武鉄道との交渉、東日本大震災による工事の遅れ、タワー完成後に明らかになった想定外の電波受信障害。障害は自らが住むマンションでさえ起きた。想定以上だった受信障害の存在をある新聞にスクープされ対応に追われた際は、「よく調べるものだと感心しました」と苦笑する。 12年冬の野田佳彦首相による衆院解散で選挙期間中はスカイツリーからの試験放送を凍結せざるを得ず、電波塔切り替えのスケジュールが遅れるなど「綱渡りで乗り切った」大変な事業だった。「どこかでドラマ化してくれませんかね。『半沢直樹』と違って悪役はいませんが」。冗談めかして野望を語る。 6月からは取締役として報道を担当、さすがに自分で取材する機会はなくなった。記者人生の中でも「10年という長い時間をかけた取材テーマはなかなかない」だけに、「一生忘れない一冊になりそうです」。(ポプラ社・1400円) (ねぎし・とよあき)1957年東京都墨田区押上生まれ。81年早大卒、日本テレビ入社。報道局社会部、政治部などを経て、2013年取締役執行役員。著書に『昭和最後の日』など。 このページを閉じる NIKKEI Copyright © 2015 Nikkei Inc. All rights reserved. 本サービスに関する知的財産権その他一切の権利は、日本経済新聞社またはその情報提供者に帰属します。また、本サービスに掲載の記事・写真等の無断複製・転載を禁じます。
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