「戦後」の墓碑銘

白井聡(著者)

• 販売会社／発売会社: 金曜日
• 発売年月日: 2015/10/01
• JAN: 9784865720051

商品レビュー

2024/05/28

(2015/12/28)
最初とっつきにくかったこの本だが、
永続敗戦論の著者であることがわかり、
その明確な論理に一気に読み進む。

私はどこかでまだ安倍首相は、
現在の官僚中心の政府を倒すために頑張ってる、
と信じたいところがあるのだが、
この本は、
現在の憲法を否定し、永続敗戦レジームの純化をめざす、
「マッチョなのにインポな（現憲法に対する）レイプ魔」だということだ。

確かに一次政権に敗れた後、
用意周到に望んだ二次政権は、
まずはアベノミクスで量的緩和をすることでデフレから一瞬脱却し、
国民に希望をもたらした。
その勢い、返す刀で特定機密法案を通し、
消費税増税の真を問うという名目で解散し、ちょこっと集団的自衛権に触れておいて、
大勝後解釈改憲、安保法案を一気に通す。
やりたいのはアメリカが戦争するといったらついていく自衛隊、いや軍隊を持つこと。

うーん救いようがない。

朝ジャの流れをくむ週刊金曜日に連載されていたコラムを中心にまとまったこの本。
安倍さんを、自民を応援する方、どう論破しますかな。

ほんと、親米＝愛国じゃないと思うんだよなー。

国体の維持のために、戦前天皇を担いでいた連中が、今度はアメリカを担いでいる、
そう見るのが一番分かりやすい気がするんだけど。
その尻馬に乗ればいままではおまんまにありつけたけど、
冷戦後20年がそのまま失われた20年。
そろそろ気づいてもいいんじゃないのかな。仕組みを変える時だと。

2016/02/19

オレは安倍が嫌いだし、自公独裁政権を憎んでいる。
この著者もそうだろう。
考えていることは一緒かもしれないけど、でも、こういうアプローチには、共感できない。スマートじゃない。

2016/02/17

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