七つ星の宝石 ナイトランド叢書

ブラム・ストーカー(著者), 森沢くみ子(訳者)

• 販売会社／発売会社: アトリエサード/書苑新社
• 発売年月日: 2015/09/01
• JAN: 9784883752126

商品レビュー

2024/01/14

ドラキュラの作者ブラム・ストーカーの手によるエジプト趣味のホラー小説。ある部分ミステリでありＳＦであるこの本、雰囲気はすごく良いし、この頃の小説によくあるゆったりした展開にもかかわらずぐいぐい引き込まれるのだが、どうも結末が気にくわない。それまでの重く複雑な展開に対してこのエンディングではバランスが悪すぎる、と思う。実験の結果を曖昧にしておくにしても、もう少しやりようがあると思うのだ。二種類収録されたどちらのエンディングでも物足りないのは同じだった。

2017/01/08

弁護士ロスが心惹かれる美女のマーガレットに助けを求められ屋敷に行くと、彼女の父親が何者かに暴行され意識不明の昏睡状態になっていた。
マーガレットの父親は裕福でエジプトを研究していた。

エジプトの遺物満載のお屋敷と指が7本ある王女のミイラ。エジプトの探検と父親が秘密にしていた謎とは。

面白かった。後半説明っぽかったけど。

あと、翻訳や出版社の都合で結末が2パターン、掲載されています。付録のパターンが掲載されたのは著者のブラム・ストーカー死去直後だったらしく、ホントに著者が書いたか謎のままだそうですよ。

2015/12/10

題名からあまり期待してなかったのですが、読んでみたら好みな感じで嬉しかった、という珍しい種類の本。
これまで読んだ、主人公に好青年に美女がでてくるイギリス中上流階級、というパターンの中で、割と一番気に入ったかも。途中で、あ、ミステリでないのか、と気付いた。

時代は違うけど、エジプト学に、特殊な特徴を持った古代女王、とアレクシア女史ぽくてわくわくでした。昔の作品なのに、最後はまぁＦの四季か、てなくらいで驚きでした。