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エアー2.0

榎本憲男(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 小学館
発売年月日 2015/09/25
JAN 9784093864220

エアー2.0

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商品レビュー

3.3

3件のお客様レビュー

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2019/12/13

12月-9。3.5点。 東京オリンピックのため国立競技場新築中に、爆破予告が。 要求は競馬で指定の馬を勝たせること。 これを皮切りに、犯人と政府との闘い、交渉が始まる。 老人と肉体労働者のサクセスストーリーの面もあり。 とにかくスケールの大きい話。しかし論理に破綻はなく、スピー...

12月-9。3.5点。 東京オリンピックのため国立競技場新築中に、爆破予告が。 要求は競馬で指定の馬を勝たせること。 これを皮切りに、犯人と政府との闘い、交渉が始まる。 老人と肉体労働者のサクセスストーリーの面もあり。 とにかくスケールの大きい話。しかし論理に破綻はなく、スピード感もある。 作者の経歴見たら、映画監督と。納得。

Posted by ブクログ

2018/12/16

心地よく読了しました。 最後の2ページで、読後感は90度変わります。 180度は変わらない。 最後の2ページがなくても、ぼくにはこの物語の先にある未来が、今より明るいものになると確信できたからです。 まあ、それは読んでのお楽しみ。 本書の舞台は、東京オリンピックを間近に控える東京...

心地よく読了しました。 最後の2ページで、読後感は90度変わります。 180度は変わらない。 最後の2ページがなくても、ぼくにはこの物語の先にある未来が、今より明るいものになると確信できたからです。 まあ、それは読んでのお楽しみ。 本書の舞台は、東京オリンピックを間近に控える東京。 新国立競技場の工事現場で働く主人公の男は、ある老人に出会います。 この老人が、本書の物語の大きなカギを握る人物なんですな。 老人は大穴馬券をこの主人公の男に託します。 その直後に工事現場では爆破事件が起こり、大穴馬券は見事に的中する。 こんな派手な事件を物語の冒頭から矢継ぎ早に放たれては、夢中にならざるを得ません。 主人公の男は、老人と再会します。 老人は完璧な市場予測を可能とするシステム「エアー2・0」を開発したといい、主人公の男をそのシステムを活用した事業のトップに据えます。 事業とは何か。 福島第一原発事故による放射性物質汚染で、居住困難となった福島の再興です。 主人公たちはエアー2.0を用いた莫大な運用益で、福島再興に資するプロジェクトに次々と投資していきます。 ドラスティックな現状変更を望まない政府は黙ってはいません。 だが、主人公たちは、政府の要人を向こうに回し、要求を次々と実現させていきます。 このあたりの展開は、読んでいて実にスリリング、かつ爽快です。 事業はどんどんと膨れ上がり、主人公は瞬く間に時代の寵児となってマスコミにも注目されます。 一体、どんな結末を迎えるのだろう。 読者は最後まで片時も目が離せません。 スケールは大きいのに、官僚機構の内情を描く筆は実に細やか。 相当に取材を重ねたであろうことは、容易に想像できます。 最大のテーマは、恐らく、今の資本主義社会に対する異議申立てでしょう。 その意気やよし、ではないでしょうか。 正直に告白すると、終盤のある出来事を読んだ時、ぼくはこう思いました。 「いくら何でもご都合主義ではないか」 でも、東日本大震災、そして福島第一原発事故のことを考え、思い直しました。 震災の前に、震災を先取りしたSF小説を読んだとしましょう。 ぼくは、こう思ったはずです。 「いくら何でもご都合主義だ」 事実は小説より奇なりと言いますが、現実には思ってもみなかったことが起きますし、実際に起きました。 著者は、「荒唐無稽」との批判も覚悟で、敢えてあのような事故を発生させ、読者の想像力を試したのではないでしょうか。 ミスチルの歌じゃありませんが、「何が起きても変じゃない」という著者の声が聞こえてきそうです。 うん、面白かった。 映像化が待たれます。

Posted by ブクログ

2016/04/05

世界の振る舞いを計算できてしまうコンピュータ。そんな計算機があったらいいな、と思った人は少なくないだろう。本作品は、デジタル化されたあらゆる情報を取り込んで、経済学者が考え出した経済モデルを越え、人間の曖昧な気持ちまで汲んで未来を予測する、そんなコンピュータ(エアー)がある世界を...

世界の振る舞いを計算できてしまうコンピュータ。そんな計算機があったらいいな、と思った人は少なくないだろう。本作品は、デジタル化されたあらゆる情報を取り込んで、経済学者が考え出した経済モデルを越え、人間の曖昧な気持ちまで汲んで未来を予測する、そんなコンピュータ(エアー)がある世界を描いている。 ストーリーは面白い。難しい単語は出てこないのですらすらと読める。軽い作品のように感じるかもしれないが、この作品で語られることは非常に重い。現在の資本主義をぶち壊して新たな経済を構築しようとする試みなのだ。 作品の時代背景は、現在(民主党政権から自民党政権に戻った安倍晋三政権時代)をベースにしている。このリアルな時代背景を理解していないと分かりにくくなる。なので、この作品は今だからこそ読んでおくべきだ。今だからこそ楽しめる作品になっている。 社会主義が崩壊し、資本主義全盛の現在であるが、現在はその資本主義でさえ閉塞感がある。それを突破するための方法をSF作品として表現しているのは見事。最後が少し物足りない感じがするが、物語を終わらすための必然だったのだろう。そこも合わせて素直なエンタテインメント作品として楽しめばいいと思う。

Posted by ブクログ

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