見張る男 角川文庫

フィル・ホーガン(著者), 羽田詩津子(訳者)

• 販売会社／発売会社: KADOKAWA
• 発売年月日: 2015/09/01
• JAN: 9784041015483

商品レビュー

2018/01/30

いまいち入り込めなかった。主人公の人物像があまり想像できなかったからかな…。サイコサスペンスと書いてあったけど、そんな感じではなかったような。まあ実際居たらすごく怖いけど。

2017/02/01

読み始めは、こんな人が近所におったら絶対いやだな、と思った。
自身のことを「私は普通の人間」とおっしゃるウィリアム　はぁ⁉　あんたの普通って⁉　でも、読み進めるうちにｸﾞｲｸﾞｲとウィリアムがおっしゃる普通の価値観に引き込まれていく

ウィリアムは他者に対し異常なほど興味を抑えらえない 一方で自分の領域に踏み込まれると耐えられない、強靭に他者を遮断する　そんな彼が図書館司書に恋をする…

大矢博子氏の解説が良かった “欠落と渇望を抱えた悲しい青年”
ウィリアムの悲しみに私も惹かれた

2016/06/13

宣伝文句の「サイコ・サスペンス」とか「イヤミス」とかじゃしっくりこない。他人の住居に侵入してプライバシーを探るという主人公の性癖は、江戸川乱歩の『屋根裏の散歩者』のような、背徳的で退廃的な味わいがある。でも日本のように湿っぽくない。