1,800円以上の注文で送料無料
服従
  • 中古
  • 書籍
  • 書籍
  • 1222-01-01

服従

ミシェル・ウエルベック(著者), 大塚桃(訳者)

追加する に追加する

服従

定価 ¥2,640

220 定価より2,420円(91%)おトク

獲得ポイント2P

在庫なし

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 河出書房新社
発売年月日 2015/09/01
JAN 9784309206783

服従

¥220

商品レビュー

3.7

71件のお客様レビュー

レビューを投稿

2026/08/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

イスラム政党が政権を担ったフランス社会の混乱と、大学教授でユイスマンス研究者の語り手フランソワの人生を描く。 前半は政治の話。極右かイスラム主義かの二者択一の末、国民は後者を選ぶ。決選投票前の混乱や暴動が描かれて緊迫感がある。 後半は語り手の実存の話。大学を去った彼はカトリックに改宗したユイスマンスの生涯をなぞるように修道院に赴くが不便な暮らしと俗っぽさに嫌気がさしてすぐに逃げ出す。 語り手は信仰心を持っていないし信仰によって救われたいという欲求もない。彼が望むのは快適な暮らしと自分に尽くしてくれる若い女。 大学に戻る条件としてイスラム教への改宗を迫られる。イスラム教が一夫多妻制を認めていると知り、自分に奉仕してくれる女を選べることに惹かれて彼は条件を飲む。 ウエルベックらしい異性愛への執着。性欲を人生の優先事項にしすぎで違和感を覚える。宇宙の神秘だの伝統回帰だの綺麗事いっておきながら、結局語り手の改宗の決め手は実利。大学に復帰でき、高額な報酬を得られ、若い女を3人も妻にできる。葛藤はほぼない。 西欧が衰退しているのは自由を尊重した結果個人主義が行き過ぎたせい。だから過去に回帰して女性の社会進出をやめて出産・育児・家事に専念させればいい…というが、それは時代を逆行することでもある。女子は小学校で教育を終え、少女のうちに中年男の妻になる。グロい。一夫多妻制が一種の優生思想として描かれているのも気になった。 現代社会で男性の欲望や孤独はどう処理されるのか。それがウエルベックの小説に共通するテーマだと思うんだけど、大抵性欲、女性絡みになっていて、でも今は恋愛や結婚を重視しなかったり、2次元の推し活とかAIと結婚とか言われる時代になっていて、時代遅れな印象を受ける。非モテだの恋愛弱者だのやってた20年前ならリアリティあっただろうけど。ウエルベックにとって「性的に選ばれる/選ばれない」は単なる恋愛問題ではなく社会的な承認や存在価値の問題になっている。 挑発的な思考実験としては面白かったけどストーリーは微妙。警戒するほど過激な内容とは思わないがシャルリー・エブド事件があったせいか、訳者名は偽名らしい。佐藤優による解説は長々本文を引用して枚数を稼ぐ手抜き。訳者名より解説者名のほうが大きく表紙に印字されているのは珍しいパターン。 これでランサローテ島以外ウエルベックの小説は全部読んだ。滅ぼすが一番よかった。次が地図と領土。

Posted by ブクログ

2024/04/05

島国の日本には関係の無い話なんだろうか? 少子化、人口減少、外国人労働者の増加、グローバル化の日本社会の未来は大丈夫か?  日本だって、敗戦当初のインテリゲンチャーの掌を返したような「宗旨替え」を経験している。

Posted by ブクログ

2023/08/30

「服従」(ミシェル・ウェルベック : 大塚 桃 訳)を読んだ。 
うーん、これはまいったな。 
フランス大統領選挙において、ファシストかイスラーム主義者かの選択を迫られるというところから始まる。 
それだけでなはないさまざまな問題を提起する衝撃的な物語となっている。 
主人公が...

「服従」(ミシェル・ウェルベック : 大塚 桃 訳)を読んだ。 
うーん、これはまいったな。 
フランス大統領選挙において、ファシストかイスラーム主義者かの選択を迫られるというところから始まる。 
それだけでなはないさまざまな問題を提起する衝撃的な物語となっている。 
主人公がユイスマンス(あの『さかしま』のユイスマンス!)の研究者であるというところもミソなんだよな。 
本書が問いかけるこれらの重苦しい問題に私は私の中に確たる答えが存在しないことを認めざるを得ない。 
ある登場人物が語るこの部分が印象に残る。(肯定的な意味では決してない)
「『O嬢の物語』にあるのは、服従です。人間の絶対的な幸福が服従にあるということは、それ以前にこれだけの力を持って表明されたことがなかった。それがすべてを反転させる思想なのです。」(本文より) 
「アベンジャーズ」の中でロキが同じようなこと言ってたな。
『ひざまずけ』って。 
《表紙の翻訳者名大塚 桃 より解説者名佐藤 優の方が活字が大きいってなんだ?》

Posted by ブクログ

関連商品

同じジャンルのおすすめ商品

最近チェックした商品

履歴をすべて削除しました