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曲がり角の死体 創元推理文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
発売年月日 | 2015/09/01 |
JAN | 9784488211073 |
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曲がり角の死体
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商品レビュー
3.3
8件のお客様レビュー
1940年発表、英国探偵小説黄金期の作品。ある事故現場から発見された実業家の死体。だがこの死には不審な点がいくつもあった。 手堅い作風という印象。派手さや衝撃は薄いがキチッと描いていて気軽に楽しめる、といった感じ。悪く言うとそこまで突出した部分がなく、目立つ作品ではない。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ロラックの小説はどれも面白い。派手さはあまりないが、英国推理小説の傑作が生まれていた時代、クリスティと並び称されていた(らしい)というのも納得の、しっかりと手の込んだ重厚、かつ読み手を引き込み続ける丁寧な造りになっている。登場人物も、どれも魅力的だし人間臭い。 とある豪雨の夜。見通しの悪い峠の曲がり角で交通事故に巻き込まれた車の車内にいた男が死んだ。男はこの地域に最近、大規模スーパーを建てようと目論んでいた、誰からも嫌われているが、商売の腕は立つビジネスマン。しかし検屍の結果、男は事故のだいぶ前には死んでいたことが判明。しかも死因は一酸化炭素中毒。そのうえ、事故の直前にこの男が運転する車を見たという目撃証言が複数の地域から出てくる。果たしてこの夜、何が起きていたのか。ロンドン警視庁の主席警部であるマクドナルド警部が捜査に乗り出した…というのが物語の筋。 ロラックはかなりフェアな作家で、トリックを解きほぐすための鍵や犯行のヒントをストーリーの中で出している。その点、「実は裏でこんなことがあったんだよ」と後から全部話して聞かせるドイルのホームズものではなく、「ほぼ全て見せたから(探偵と同じものを見ているんだから)読者のあなたも解いてみなさい」というクリスティのポワロものに近い。 実際、この作品でもマクドナルド警部が「とある人物」に聞き取り捜査をした際、犯行の大きなヒントがさりげなく書かれている。自分はその時点で、犯行そのものがどうなされたかは推理できたのだが、その人物の具体的な犯行の手順を見出すことはできなかった。 推理小説は犯人が分かることで読後感を高めるジャンルなので、同じ作品を繰り返し読むのはちょっと難しい。それでも、トリックの見事さや登場人物の言動に魅力があれば、しばらく経ってからまた読み返そう、という気にはなる。 この作品も2年ぐらい間を空けて、登場人物一覧を見ても誰が犯人だったかパッとは思い出せないぐらいの時期になったら、また読みたくなるかもしれない。本棚に残しておこうと思う。
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古き良き時代の本格ミステリ。なかなか面白かったが、若干最後のところがバタバタ感が。ほかの作品も読んでみたい。
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