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存在と時間(1) 光文社古典新訳文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 光文社 |
発売年月日 | 2015/09/01 |
JAN | 9784334753177 |
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商品レビュー
5
4件のお客様レビュー
20世紀最大の哲学書の一つとの枕言葉が必ず使われる『存在と時間』。学生時代からその名とある程度の内容は知っていたが、読まずに時間だけが経ってしまった。気力と根気が続くうちにと思い、読んでみることにした。 このレーベルなので、訳文自体はかなり読みやすい。かつての岩波文庫のカン...
20世紀最大の哲学書の一つとの枕言葉が必ず使われる『存在と時間』。学生時代からその名とある程度の内容は知っていたが、読まずに時間だけが経ってしまった。気力と根気が続くうちにと思い、読んでみることにした。 このレーベルなので、訳文自体はかなり読みやすい。かつての岩波文庫のカントやヘーゲルの著作に比べれば段違いだ。しかし、内容はやはり重量級。プラトン、アリストテレス以来の存在論や現象学についてそれなりの前提知識がないと、何を問題にして、どうしてこのような議論がされているのか、暗中模索状態。解説を参照しながら、何とか議論についていっているといったところ。もう少し読み進めていけば、道は開けるだろうか。 本文170頁に対し、解説が約280頁というのもすごい。初学者には親切かな。
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現存在 Dazein 人間としなかったのは人間というと、人間は動物であるとか意志のある生き物であるなど偏見を持つのであえて専門用語を用いている 責任とは 存在とは何か さまざまなな分野で問われる 自己自身とは何か 本来性 自分自身として 自分自身の意思で 非本来生 世間の尺度に従って第三者視点 ハイデガーは現存在をありのままの姿で理解する 人間が置かれている日常を抜きに考えることはできない
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非常に難解だが、おさえておくべき本だと感じた。 正直、よくわからないので、もやっとした感想になる。 ハイデガーが問うているのは、現存在とはなにか、ということのようだ。 現存在とは我々人間のことだ。ギリシア時代の哲学者たち。ソクラテス・プラトン・アリストテレスはこの現存在について...
非常に難解だが、おさえておくべき本だと感じた。 正直、よくわからないので、もやっとした感想になる。 ハイデガーが問うているのは、現存在とはなにか、ということのようだ。 現存在とは我々人間のことだ。ギリシア時代の哲学者たち。ソクラテス・プラトン・アリストテレスはこの現存在について考えていたようだが、時代が流れるにつれて忘却、もしくは自明のものとされてしまい、形骸化していた。デカルトとカントはこの問題を取り上げていたようだが、詰めが甘かったようだ。 問うことは探し求めることであるから、探し求められるものの方からあらかじめ導かれている必要がある。 32ページ この表現はおもしろい。 なぜハイデガーがこの問題を再び取り上げたのかはわからない。上記のようにハイデガーもまた導かれていたのかもしれない。 とにかく、ハイデガーはふたたびこの問題を取り上げるにあたって、状況を整理する。一つの問いのために、さらにたくさんの問いが派生していく。この感覚がおもしろい。ようするに、自明とされているものを明らかにするためには、その前提条件も整理しなくてはならないということなのだろう。 わからないわからないと言いながらも哲学を読むのは、自分がようやく、哲学というものに、(理解はできないのだが)興味を持つことができるようになってきたということではあるのだろう。 哲学者と呼ばれる人々が世界を分解し、彼らの視点で解説する。彼らも人間であるから、他の人と違うことをやらなければ評価されないので、がんばって新しい解釈をつけくわえようとしている場合もあるのだろうが、それでも、いわゆる古典と呼ばれるものには、時代の流れを生き残っただけの価値があると思う。 世界を独創的な視点で分解してみせる、という点に哲学の面白さがある。自分にとっては、このオリジナリティという点が哲学を読み続ける理由なのだと思う。
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