あなたは誰? ちくま文庫
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あなたは誰? ちくま文庫

ヘレン・マクロイ(著者), 渕上 痩平(訳者)

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あなたは誰? ちくま文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房
発売年月日 2015/09/01
JAN 9784480432964

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商品レビュー

3.9

8件のお客様レビュー

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2021/03/10
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※このレビューにはネタバレを含みます

精神科医ウィリング4作目。 婚約者の実家へ向かうナイトクラブの歌姫。 行くな、という警告の電話がかかってきたり、 泊まりに行った実家の部屋を荒らされたりと、 事件が起き始める。 犯人は婚約者なのか。 彼女を気に入らない婚約者の母なのか。 久しぶりに帰って来た婚約者のいとこなのか。 婚約者を愛している幼なじみなのか。 19歳のお披露目パーティが開かれ、 ダンスをして、夜食を食べて、カードゲームをして 午前四時になったところで殺されたのは、 毒入りチョコレートを食べた、婚約者のいとこだった。 例によって、気になるのは殺人事件よりも、 周囲の人間模様だったので、 最後に幼なじみの気持ちが報われそうで良かった。 気になったのはパーティの最中に、 歌姫がまたたくまに彼女のファンになった男性たちと、 階段で話していた場面。 彼女の魅力と品のなさが見事に描かれていたが、 素敵なドレスを着ているのに土足である階段に座るんだ、 と衝撃を受けた。

Posted by ブクログ

2018/07/19

初のヘレン・マクロイでした。 クラシカルな時代背景と狭い田舎ならではの閉塞的でどろどろした雰囲気は好きでしたが、謎解きとしては…? イブやエリスの心理描写はしっかり書かれていたと思います。 犯人はけっこう最後のほうで判明してそこから一気に伏線が回収されるのですが、展開も会話もわ...

初のヘレン・マクロイでした。 クラシカルな時代背景と狭い田舎ならではの閉塞的でどろどろした雰囲気は好きでしたが、謎解きとしては…? イブやエリスの心理描写はしっかり書かれていたと思います。 犯人はけっこう最後のほうで判明してそこから一気に伏線が回収されるのですが、展開も会話もわりと地味なので途中で次の展開まだかな?と思ってしまいました。笑 ポルターガイストなどの心理学的な専門知識もたくさん出てきてそのあたりは興味深くてすらすら読めました!

Posted by ブクログ

2016/11/01

匿名の警告電話を受けたフリーダは、婚約者にも話さないまま警告を無視して婚約者の実家へ向かう。 ふたりが到着してから何者かがドアをノックしたり、再び警告電話がかかったり、フリーダの部屋が荒らされたりする。そんな中、ついに毒殺事件が起きる。 何か面白そうな本はないかなあと本屋さんを...

匿名の警告電話を受けたフリーダは、婚約者にも話さないまま警告を無視して婚約者の実家へ向かう。 ふたりが到着してから何者かがドアをノックしたり、再び警告電話がかかったり、フリーダの部屋が荒らされたりする。そんな中、ついに毒殺事件が起きる。 何か面白そうな本はないかなあと本屋さんを物色中、たまたま目にとまった作品。 「あなたは誰?」という、少し昔の海外ミステリー映画のようなたいとるに惹かれて購入。 一言で言うと、なかなか面白かった。 ひとつの毒殺事件だけなのだが、文章が上手いのか読ませる。 所謂、田舎と呼んでいい場所で容疑者も絞られ、誰もが怪しそうでいて誰もがそんな事をしそうにもない。 ミステリーの舞台設定の、これぞ定番という形だ。 このよくある感じが、却って新鮮に感じる。 ポルターガイストや二重人格というものを作品に織り込んでいるのも、現代ではまた新鮮だ。 作品が書かれた頃では、本当に新鮮だったことと思う。 この作品は精神科医ウィリングシリーズのひとつ。 このシリーズは長編だけでも13もある人気シリーズだったようだ。 精神科医が謎を解くということで心理学的な記述もあり、作家の造詣の深さがうかがえる。 派手なミステリーが好みのかたには物足りないだろうが、文章の端々から時代や文化を感じられるところや、ひとの心理を扱った推理など愉しめる点も多い。 この作家の作品をもうひとつ同時に購入したので、そちらも期待して読みたい。

Posted by ブクログ

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