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小説 心が叫びたがってるんだ。 小学館文庫
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小説 心が叫びたがってるんだ。 小学館文庫

豊田美加(著者), 超平和バスターズ

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小説 心が叫びたがってるんだ。 小学館文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 小学館
発売年月日 2015/09/08
JAN 9784094062120

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商品レビュー

3.6

12件のお客様レビュー

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2023/05/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

読んだ後、清々しい気持ちになりました! 幼い頃自らが発した言葉のせいで家族を引き裂いてしまった過去が呪いとなり言葉を発せなくなってしまった順ですが、彼女の心は人一倍叫びたがっていたことが伝わってきました。「言葉は誰かを傷つける」とふれあい交流会でのミュージカルの本番から逃げ出した順に、「俺を傷つけていいよ」「傷つけていいから、おまえの本当の言葉、もっと聞きたいんだ」と自分の真摯な想いをぶつけてくれる拓実がとてもカッコよく思えました!

Posted by ブクログ

2020/02/02

過去のトラウマに関して自分が書く小説に近いものがあったので読みました。 人間関係の脆さや人の心の弱さがとても心に響いています。言葉一つで人間関係が崩れるなら人間って弱いものだと改めて感じました

Posted by ブクログ

2019/03/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

この手の小説をあまり手に取らないため、あまりにサクサク読めることに驚いた。情景描写やモノローグが少なく、会話文が多い。 順の全面緘黙は、物語を書く才能を生み出した。 昔、谷川俊太郎とねじめ正一の「詩のボクシング」と言う即興詩を語り合う番組があった。「ラジオ」をテーマに谷川俊太郎が作った詩は、確かこんなだ。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 書かれた言葉は消せる。 消しゴムで、修正インクで、パソコンのデリートキーで でも、言った言葉は消せない だから、忘れてください 今日、私が言ったこと、みんな忘れて帰ってください ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「ほら、やっぱり喋っちゃいけなかったんだ」 と言う順の気分は、痛いほどよくわかる。 喋り慣れてない人間は、傷つけ慣れてもいないのだ。 お互い様の関係を築けて来なかったのだ。 順の精一杯のわがままと想いを、ここまでみんなで受け止めていくというクラスは、実はありそうでない。順をいじめるタイプが一人以上いて、タクミはいくら優しくても周りの目が気になってここまでは動けず、新しいロマンスという順への置き土産もなく、というのが現実である。 物語をよくしようと思ったら、複数の人がここまで勇気を出さないといけないという厳しい教えである。 この話は、リーダーとは何かを考えさせられる話でもあった。 一人一人の意見を尊重できるクラス。言い換えれば一人一人がリーダーになれるチーム。それがリーダーシップだ。 ミュージカルの脚本を紡ぐ順、協力するタクミ、飄々と誘導する担任・・・みんなで本音を言い、みんなでフォローする。でしゃばりが人の気持ちを考えずにグイグイ行く姿はどこにも見られない。たいていの似非リーダーは、ただ大胆なだけだったりするが。 もちろん、このイベントが必ずしもクラス全員にとってかけがえのないものではないということも忘れないでおきたい。 義務で割り振られたイベントで、順のためだけのミュージカルではないし、一人一人が成長できたのも本当だろうが、個人差がかなりある。順の気持ちを一番汲み取って協力してくれたことは確かだ。 団結には譲歩、妥協も含まれている。 従ってミュージカルが成功して、クラス皆が泣くことはない。やることやったけど感動しなかった人をせめてはいけない。 たとえ卒業後に誰も連絡を取らなくても、在学中には健全に機能している。それがいいクラスだと思う。 在学中は、学校が全てだ。クラスメイトというある種の縛り、共通項の中で、同じ時間を過ごし精一杯生きる。だから、楽しいのだ。 卒業後はそれぞれの新しいコミュニティがあり、そこで今の精一杯を生きる。 同クラという共通項が取れた卒業生が無理に片手間に集っても、当時以上のきらめきは生まれまい。だからって、当時のクラスの思い出さえどうでもいいと言うつもりは全然ない。 それでも集いますか?いや、思い出を胸に今の人生を煌めかせます、と言うのが個人的な意見。

Posted by ブクログ

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