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イスラーム圏で働く 暮らしとビジネスのヒント 岩波新書1562
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2015/08/01 |
JAN | 9784004315629 |
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イスラーム圏で働く
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858 桜井啓子 1959年東京生まれ。1991年上智大学外国語学研究科国際関係論専攻博士課程修了。博士(国際関係論)。現在、早稲田大学国際学術院教授。専門は比較社会学、地域研究(イラン) イスラーム世界への憧れは、高校世界史の資料集に載っていたモスクの美しさに惹 かれて以来...
858 桜井啓子 1959年東京生まれ。1991年上智大学外国語学研究科国際関係論専攻博士課程修了。博士(国際関係論)。現在、早稲田大学国際学術院教授。専門は比較社会学、地域研究(イラン) イスラーム世界への憧れは、高校世界史の資料集に載っていたモスクの美しさに惹 かれて以来。大学では史学を専攻し、イランがご専門の先生のゼミに入りました。さ らに夏休みにトルコを旅行して、イスラーム文化を肌で体験したことで、ますます虜 に。とうとう在学中一年間休学し、モロッコ、シリア、レバノン、ヨルダン、トル コ、エジプトなど地中海から中東を放浪する学生バックパッカーになりました。就職 先も自然とその流れで、イスラーム圏の航空会社です。 また、ドバイは、観光都市ということもあり、とても自由で、 日本とそれほど変わらないように見えます。しかし、入社すぐの 研修で紹介された事例がショッキングでした。それは、未婚女性 がこっそり薬物の入った飲み物を飲まされ、眠くなったところで レイプされたという事例です。日本で同じようなことが起きた場 合、当然その女性は被害者なのですが、ドバイでは、その女性 は、薬物摂取と未婚であるにもかかわらず男性と関係をもったと いう二重の罪に問われることになるのです。 イスラーム圏でも結構、現地製造のお酒があります。トルコや レバノンのラク、ラキとかアラクは、水割りにすると白く濁るア ルコール度の高いお酒です。ビールでは、エジプトのステラビー ル、インドネシアのビンタンビールがあります。モロッコはメク ネス産のワインが有名です。これらは地元のムスリムも購入でき ます。 同じイスラームの国でも、エジプトにはみなさんご存じのベリーダンスがありま す。女性は基本的に肌をあらわにしない文化がある国ですが、登録しているベリーダ ンサーには、ある程度の露出が認められています。ただし、あまり露出が激しいと網 の日のような服を着せられるなど、いろいろな制限はあるそうです。しかし、結婚式 などではベリーダンスは花ですね。そういうところは国によってすごく違います。 浪花節が通じるというか、義理人情に厚いのもイラン人の特徴です。イラン人は家 族をとても大事にしますが、人間的な温かさや包容力があると感じました。子どもを とてもかわいがるので、子育てのしやすい環境だと思ったこともあります。核問題な どのイメージが先行して「怖い国」と思われがちなイランですが、イラン人はとても 魅力的です。 初来日の場合は、東京、名古屋、大阪、京都、それに余裕があれば、名古屋から岐 阜や長野といった観光コースが一般的ですが、二度日以降ですと、北海道が人気で す。特に喜ばれるのは、桜、富士山、そして雪。雪を見たことのない人がほとんどで すから、ふわふわの雪に触りたい、雪の上に寝転んでみたいといった夢を持っていま す。観光以外では、道にごみが落ちていない、接客が丁寧、電車や地下鉄が定刻通り に来る、その他、随所で体験する日本のテクノロジーなどが、高く評価されます。
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日本企業からイスラム圏に駐在することになったビジネスパーソンたち、また、日本国内でハラールビジネス(日本在住ムスリム向けの食やサービス)に携わる人々の記録。客室乗務員、建設コンサルタント、特派員、ヤクルトレディなど、章ごとに語り手が変わるコラム集のような一冊。駐在生活において彼ら...
日本企業からイスラム圏に駐在することになったビジネスパーソンたち、また、日本国内でハラールビジネス(日本在住ムスリム向けの食やサービス)に携わる人々の記録。客室乗務員、建設コンサルタント、特派員、ヤクルトレディなど、章ごとに語り手が変わるコラム集のような一冊。駐在生活において彼らが感じた各国の独特の文化や、心暖かいけれど気が強い現地の同僚たちの人間性など、わたしは一度も行ったことのない国々の様々な日常を垣間見られて、おもしろかった。
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イスラーム圏では働かないけど、引っかかっていたことや中途半端な知識やイメージを少しでも明らかにしていきたい気持ちが働いている。 以前読んだ『パリのすてきなおじさん』にてアルジェリアとかクルド人とか程良く予習できたから少しは内容についていけたと思う。 大好きなインド映画にもたび...
イスラーム圏では働かないけど、引っかかっていたことや中途半端な知識やイメージを少しでも明らかにしていきたい気持ちが働いている。 以前読んだ『パリのすてきなおじさん』にてアルジェリアとかクルド人とか程良く予習できたから少しは内容についていけたと思う。 大好きなインド映画にもたびたび登場するイスラム教。イスラーム圏とはいえ国ごとにルールやマナーが違いすぎて、その程度の差も激しいもんだから聞いているだけで気が狂いそうになった。 ネットも存在しない時代にイスラーム圏に身を投じた方々もおり、不安を感じる暇もないまま相当苦労された様子が伺えた。 情報も乏しいなか、「対面ファースト」が基本の現地のビジネスシーンで手探りで信頼関係を築いていかれたのが素直に凄い…! この対面ファースト、仕事になると絶対非効率だと素人目でも感じていた。それでも人との繋がりを大切にするという彼らのエピソードを沢山目の当たりにし、昔ながらで人間くさいけど、血の通ったお付き合いはやっぱり良いなって見直した。 ※数あるエピソードの中で特に良かったのが、中東のムスリムが旅人を手厚く歓迎してくれるのは「旅人=メッカ巡礼でやってくる人」だったので彼らが無事聖地に辿り着けるようもてなしたのが始まりという話。他宗教を受け入れない土地もあるくらい厳しい戒律に生きた人達かと(勝手に)思っていたけど、日本のお伊勢参りと宿場町の関係と近しいものを感じて何だか嬉しくなったのであった。
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