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なぜ記者は戦場に行くのか 現場からのメディアリテラシー
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 現代人文社 |
発売年月日 | 2002/09/11 |
JAN | 9784877981006 |
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なぜ記者は戦場に行くのか
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商品レビュー
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米紙「ニューズデイ」のジム・ロパート記者 ーー家族の反応 現地へ行って新聞でレポートする私の仕事は、問題を解決することに役立つのだと説明した。 ーージャーナリストになった理由 「旅行が好きだし、外国の文化の中で働くのが好きだったから。異文化をアメリカ人に教えてあげたいんです。...
米紙「ニューズデイ」のジム・ロパート記者 ーー家族の反応 現地へ行って新聞でレポートする私の仕事は、問題を解決することに役立つのだと説明した。 ーージャーナリストになった理由 「旅行が好きだし、外国の文化の中で働くのが好きだったから。異文化をアメリカ人に教えてあげたいんです。」 日本テレビの庭野めぐみ記者 ーーどうしてジャーナリストに。 「今まで声を出したいけど届かなかった人と協力して、そういう人の声をせめて、私の声を通して、他の世界発信していただくか、そういうことにこの私の体を使ってくださいという気持ち。」 共同通信の井澤雄一郎カメラマン 「明るい写真を撮りたいなと。思わず吹き出すような、そういう平和な写真を撮りたい」 筆者「ジャーナリストとは、火事を一番前で目撃し、後方に伝える伝達者にすぎません」
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とにかく浅くて視野が狭い。格好良く口に出す言葉とやっていることの乖離(そしてそれを自覚していないこと)にびっくりする。記者としてのセンスの無さにも驚く。 たとえば9・11の映像を「迫真」と表現する。状況について、なんの裏付けもなく(あるいは根拠を示さず)「こうに違いない」と言い切...
とにかく浅くて視野が狭い。格好良く口に出す言葉とやっていることの乖離(そしてそれを自覚していないこと)にびっくりする。記者としてのセンスの無さにも驚く。 たとえば9・11の映像を「迫真」と表現する。状況について、なんの裏付けもなく(あるいは根拠を示さず)「こうに違いない」と言い切る。ひどいことを語るときに、背景や状況の不当さではなく、(自分への)サービスの悪さを嘆く。 対象への敬意が欠片も感じられない。なにもかもが最悪。 他のジャーナリストへのインタビュー部分ならなんとか読めるだろうと最後まで読んだけど、インタビューされる側、特に日本の男がまたひどい。 こんなとこまで来て「自分探し」してんじゃねえよ。 外に出る動機は「自分探し」だろうが「逃避」だろうがなんでもいいんだけど、そこへ行って報道を志すからには対象と向き合わなければならないのに、彼らが見ているのは自分の内側だけ。 「司令部が破壊されていないから写真にならなかった」「予想していた期待感とはちょっと違っていた。一般市民の犠牲者はなかった」「子どもをみて心が感動した」「ラマダン中の通訳の前で水を飲むのは居心地が悪い。ラマダンって迷惑」とかもう。 むしろなんでジャーナリストなんかやってるの? もちろんインタビュー対象の記者の中にはまともな人も一応いるんだけど、それすら漠然とした中身のない、あるいは自分の結論に誘導しようとする「インタビュー」で台無しになっている。 記者が正義やヒーローじゃないのは当たり前。 完全な客観がありえないのも、報道が加害であり火事場泥棒であるのも当たり前。 それらは自分を律するために自覚すべきことであって、身勝手を正当化するために使う言葉ではない。
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戦場にいくフリージャーナリストは必ずしも正義感に裏打ちされたものではなく一種のカタルシスに近いものがあると書いてあった。吉岡さんは東京新聞の記者で綿井さんと同じくらい好きだがこの言葉が本当なら自分はどの戦争ジャーナリズムを信じれば良いのだろうか。随分落ち着きを感じるほかのジャーナ...
戦場にいくフリージャーナリストは必ずしも正義感に裏打ちされたものではなく一種のカタルシスに近いものがあると書いてあった。吉岡さんは東京新聞の記者で綿井さんと同じくらい好きだがこの言葉が本当なら自分はどの戦争ジャーナリズムを信じれば良いのだろうか。随分落ち着きを感じるほかのジャーナリストの対話も読んでもらいたい。
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