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対華二十一カ条要求とは何だったのか 第一次世界大戦と日中対立の原点
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対華二十一カ条要求とは何だったのか 第一次世界大戦と日中対立の原点

奈良岡聰智(著者)

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対華二十一カ条要求とは何だったのか 第一次世界大戦と日中対立の原点

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 名古屋大学出版会
発売年月日 2015/04/11
JAN 9784815808051

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対華二十一カ条要求とは何だったのか

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商品レビュー

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4件のお客様レビュー

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2022/05/24

 加藤高明を軸に、対華21か条要求の起草や交渉過程について明らかにした労作。また、加藤は第一次世界大戦への参戦によって山東半島を獲得し、これを取引材料に満州権益を獲得しようとした。中国及び欧米の批判を招いた第五号(日本人顧問設置の希望条項)は、予め取引材料として提示したのではなく...

 加藤高明を軸に、対華21か条要求の起草や交渉過程について明らかにした労作。また、加藤は第一次世界大戦への参戦によって山東半島を獲得し、これを取引材料に満州権益を獲得しようとした。中国及び欧米の批判を招いた第五号(日本人顧問設置の希望条項)は、予め取引材料として提示したのではなく、軍部等の要求を調整を行わずそのまま載せたものであった。元老・山縣は反対であり、加藤は山縣を使って軍部を説得するという努力をしなかった。加藤が第5号を英に秘匿したことは不信を招き、日英同盟解消の遠因となった。袁世凱は要求の暴露により、内外世論を味方につけようとした。結果として、秘密交渉により迅速に妥結を目指した加藤の目論見は外れた。21か条要求によって日本は中国の「単独敵」となってしまった。  本書の分析は、まずは要求内容をしっかり政府内で取りまとめることの重要性(そうしないと無用に相手の反発を招く)を示しており大変勉強になる。

Posted by ブクログ

2016/03/26

1915年に日本が中国に提出し、その後の日中対立の原点になったともいえる、対華二十一ヵ条要求について、提出に至った背景や外交交渉の実態を検討し、その東アジア国際関係史上における意義を明らかにしている。その際、加藤高明の外交指導、イギリスが交渉に与えた影響、日本の世論の動向に着目し...

1915年に日本が中国に提出し、その後の日中対立の原点になったともいえる、対華二十一ヵ条要求について、提出に至った背景や外交交渉の実態を検討し、その東アジア国際関係史上における意義を明らかにしている。その際、加藤高明の外交指導、イギリスが交渉に与えた影響、日本の世論の動向に着目して分析している。二十一ヵ条要求についての研究の決定版といえる。 二十一ヵ条要求の背景として満州問題があったこと、外交における世論などの対外圧力の影響の大きさ、外交における「情報戦」の重要性などをよく理解することができた。

Posted by ブクログ

2015/08/22

日清日露の戦勝で、ここまで驕慢に成り果てますか?国を挙げて大義を忘れ、権益欲むき出しです。浅まし過ぎて読み進めるのが辛くなります。軍国主義が大戦を起こしたのではなく、乏しい国力で列強に負けじと権益を追求するには、軍事最優先が国是になったのでしょう。

Posted by ブクログ

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